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【第38節】 トッテナム vs バーミンガム・シティ

イングランド・プレミアリーグ10/11 38節

Tottenham Hotspur 2 - 1 Birmingham City 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  0  2  2            
バーミンガム  0  1  1
得点
Spurs:パブリュチェンコ2
Blues:ガードナー

1011 38
Subs:Gomes , Ekotto , Corluka , Jenas , Palacios


色々あった2010/11シーズンも遂に最終節。トッテナムにとっては来季EL出場権を、対するバーミンガムにとってはプレミアリーグ残留を
賭けた試合。史上稀に見る大混戦の残留争いとなり5クラブに降格の可能性が残る「サバイバル・サンデー」の結末は…?

■「Survival Sunday」
試合前の時点ではトッテナムは5位。6位のリバプールとは1ポイント差で、リバプールが勝たなければ引き分けでも良い状況。
対するバーミンガムは17位で降格圏から抜け出ているとはいえ、勝ち点差は拮抗、得失点差で争うぐらいの逼迫した状況なので、
アドバンテージはほぼ握っていない苦しい立場。勝てればベターだが、それ以上に負けたくない両者。他会場の戦況を睨みながらの
ゲームとなるのは必然。サポーターにとっては目の前の相手と戦いながら、刻一刻と変わる他会場の戦況に一喜一憂する複雑な一日に…。

立ち上がりから静かな展開。トッテナムが優位に試合を運ぶものの、リスクを負って攻めに出るというほどの姿勢ではありません。
一方のバーミンガムはそれ以上に慎重。前線に人数はかけず、攻撃はジェロームの個人技任せで、守りに重点を置く戦い方でした。
リバプールがアストンヴィラに先制を許し、トッテナムにとっては更に「攻めなくてもいい」状況となった為、余計に動きの少ない
淡々とした展開のまま時間が過ぎていきます。何度か相手GKフォスターを脅かす場面はあったもののゴールは奪えず、かといって
バーミンガムに脅かされる場面はほぼ皆無。まぁ、両チームにとっては利害関係が一致していると言いますか、このまま終われば良いので、
つまらないゲーム内容になるのは致し方ないところ。動きがあるとすれば他会場が動く場合のみ…といった雰囲気で前半を終えます。

そんなどこか予定調和な空気を打ち破ったのがパブリュチェンコ。後半開始早々、ゴール右隅を狙った素晴らしいコントロールシュートで
先制点を叩き出す。相手DFとの交錯で負傷退場したクラウチに代わって途中交代で入っていたパブが「空気を読まない」(笑)ゴールで
試合を動かすと、それに釣られるようにどこか静かだった他会場も劇的に動き出します。当然、負けだけは避けたいバーミンガムは
前に出ていかなかればならない崖っぷち。そんなバーミンガムの執念が実り、79分にはガードナーがミドルを突き刺しゲームは振り出しに。
絶望から一転、残留への道が開きかけたバーミンガムサポーターは歓喜。しかし、ほぼ同時刻にウィガンも先制、ウルブスが追い上げで、
バーミンガムは1-1のままでは降格という状況に追い込まれます。そこからは流石にバーミンガムも最後の力を振り絞っての猛攻。
それこそ終盤はひっくり返されるかな?という勢いを感じたけれど、キング&ドーソンを中心としたトッテナム守備陣もしぶとく耐えた。

すると、またしても空気を読まない男パブリュチェンコがバーミンガムを絶望の縁に叩き込むゴール。それと同時にタイムアップの笛。
かくして、トッテナムは5位で来季のEL出場権をしっかりと確保、バーミンガムは無念のチャンピオンシップ降格と相成りましたとさ。

空気を読まない…と評しましたが、それは冗談で、もちろんパブリュチェンコの2ゴールは2つとも素晴らしく、見事なゴールでした。
どちらも崩してのゴールというよりかはパブの思い切りと落ち着きがもたらしたものだけれど、来季に向けてのアピールとしての
インパクトは十分だったし、バーミンガムのファンには気の毒だけれどこれは勝負の世界。パブは自分の役割をしっかりと果たした。
今季はFW陣が軒並み不調、デフォーは期待を裏切り、クラウチは貢献度は高いがゴールは少ない。そんな中で出場時間こそ短いが、
パブは2桁ゴールに乗せた。決して手放しで賞賛出来るほどの活躍では無いけど、FWとして最低限の働きはしてくれたと思いますね。

■ローズの健闘と来季への課題
ここ3試合、先発に抜擢されて奮闘が光った若手のローズですが、この日もよくやっていたと思います。得意のドリブルで積極的に仕掛け、
守備も無難にこなした。結局4試合の出場に留まったものの、彼が左SBで使える目処が立ったというのは来季に向けた明るい材料です。

ただ、あくまでも「目処が立った」という段階で、これから不動のレギュラーに定着するにはまだ「力不足」であるのも事実。
左SBのレギュラーを争うのはエコト。守備においても攻撃においてもエコトに比べればまだまだ足りない面は多い。クロスの精度や、
攻守の切り替えにおいての状況判断のスピード、一対一での対応、こういった課題をしっかり改善してより一層成長して欲しいですね。

まだ現段階ではエコトやベイルが負傷したからこそ回ってきたチャンス。彼が本当の意味でエコトなりベイルを脅かせるようになれば
チームとしては助かるし、その時に初めて彼を評価云々出来るのかな…と。厳しいポジション争いが待ってるでしょうけど、
彼がここ4試合で見せてくれた働き振りは十分にポジティブなものなのだから、ここで満足せず、レギュラー奪う意気込みで頑張れ!

■上々の5位。明らかな成功では無いけど、失敗でもない。
詳細なシーズンレビューはまた別の機会に何らかの形で記事にしたいな~とは思ってますが、ここでは簡単にザックリと今季の雑感を。
初めてのCL出場でベスト8の快挙、二足の草鞋に苦しみながらも最終的に5位を確保し、ヨーロッパへの道を繋いだのは上々だと感じます。
確かに今季のノルマは再びのCL出場。それは果たせなかったわけですが、現状のスパーズではそれが少々高望みであることも事実です。
怪我人が続出し、満足にメンバーが組めない中でもなんとかポイントを積み上げてここまでの順位をキープ出来たので失敗では無い。
むしろ、CLの大舞台でトッテナムここにあり!という鮮烈なインパクトを残す事が出来たのは非常にポジティブであったはずだ。

ただ、今季は上位が軒並み苦しみ、例年に無く混戦となったプレミアリーグ。トッテナムにとっては下位クラブからの取りこぼしも多く、
もう少しやれたのでは?という想いも少なからずあります。最後まで固まらなかった戦術、システム含めたチームの一貫性の欠如、
深刻な得点力不足、二足の草鞋での経験不足、特にCL前後の試合でのモチベーションの低下などマネジメントの部分でも課題は残る。
ヨーロッパとの並行でも勝ち点3を積み上げる逞しさには欠けたし、それを改善しなければ再びの4位以内は難しいと再認識させられた。
来たるべき新シーズンに向けて、この夏はしっかりと準備をして欲しい。再びCLの舞台に立つための新たなチャレンジが楽しみです。

今日のGood パブリュチェンコ。落ち着き払った先制点に、豪快に叩き込んだ2点目。どちらもグッジョブ。
今日のBad  デフォー。強引な突破など見せ場も作ったが、チグハグな場面が目立った。来季の復調に期待したい。
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【第36、37節】 トッテナム vs マンチェスター・シティ、リバプール

ここ最近体調を崩しておりましてマッチレポのアップが遅れてしまったことをお詫びいたします^^;
未だ体調も完全に戻っていないので今回はマンC戦、リバプール戦を併せてお届け。散々待たせた挙句に手抜きですいません(笑)

Manchester City 1 - 0 Tottenham Hotspur 
         
Stadium:シティ・オブ・マンチェスター

              前半   後半   合計                               
マンC  1  0  1             
トッテナム  0  0  0
得点
Spurs:
Citizens:クラウチ(O.G)

1011 36
Sub:Pletikosa , Bassong , Kranjcar , Pavlyuchenko



まず、4位争いに最後の希望を賭けたマンCとの大一番から。昨季同様、終盤の直接対決となったわけですが、昨季と大きく違うのが
両チームのポイント差。昨季はトッテナムが1ポイントリードで迎えた一戦だったので、それこそ生死を賭けた一大決戦という趣でしたが、
今季は6ポイント差ということもあって緊迫感が希薄。この一戦を前にして心がイマイチ盛り上がって来なかったのが残念でした。

試合も何となく静かな入り方というか、この一戦で全てが決まるといった鬼気迫る雰囲気みたいなものは感じられませんでした。
それもそのはず、マンCとしては「負けなければいい」試合。引き分けでも御の字なので、当然守備に重心を置いての戦いですから、
まずはしっかりとした守備ブロックを固め、あわよくばカウンターからでも、少ない手数でも1点取れればラッキーといった具合。
そうなるとトッテナムがボールを保持して攻める時間が長くなるのは必然。攻めるトッテナムに守るシティという構図で試合は進みます。

ただ、攻めてはいるものの足下から足下のパスが多く、ダイナミズムに欠ける今季のトッテナムを象徴するかのような展開で、
チャンスはそれなりに作ってはいるものの、決定機の数はそれほど多くなかった印象。どちらかというとボールを保持して支配していた
というよりかは、ボールを持たされていたのかな…と。ダイレクトプレーも少なく、緩急にも乏しいのでなかなか守備陣形は崩れず、
時間だけが淡々と過ぎて行ったような感じでした。ただ、サイドからの崩しも織り交ぜて行こうという意図はそれなりに見えてはいて、
レノンが仕掛けてシュートだったり、右サイドをえぐってクロスを入れてモドリッチがシュートを外したりなど惜しい場面は幾つかあった。

しかし、堅いんですよね、マンCの守備は。恐ろしく堅い。特に守るぞ!と腹をくくったときの守備ブロックは本当に堅い。
率いるのはコンパニ。彼は安定してますね。今季マンCの試合も幾つか観ましたけど、いつも安定してる。過小評価されてる一人ですよね。
豪華な陣容にばかり目が行きがちだけど、マンチーニが作ったイタリア仕込みの守備陣形というか、守りきるメンタリティーといいますか、
上手く表現は出来ないんですが、守備の安定こそが今季のマンCのここまでの成績の原動力になってるのは間違いないんでしょう。

そんな中で、一瞬の集中力の欠如から失点。ショートコーナーへの対応が遅れ、ラインを上げ損ねた挙句に入れられたクロスをクラウチが
クリアミスしてオウンゴール…と。昨季の直接対決で値千金の決勝ゴールを決めたクラウチが今度はマンCの決勝点を献上するのが
何とも皮肉ではありますが、クラウチは責められませんね。もう、あの段階でショートコーナーを予期して対応出来なかったのが全て。
後半にはピーナールのヘッダーの決定機もハートに防がれ、終了間際にはテベスの決定機を先発起用となったクディチーニが弾くなど
両チームのGKが見せ場を作りはしたものの全体的には低調な内容、終わって見ればトッテナムの決定力、崩しのアイディアの乏しさと、
マンCの守備の堅さが目立った試合だったように思います。マンCはこういう状況に慣れていないせいか全体的に緊張してたように
感じたけれど、スパーズがそこに浸け込んで是が非でも勝利しようという姿勢があまり感じられなかったのが個人的には残念でした。

Liverpool 0 - 2 Tottenham Hotspur 
         
Stadium:アンフィールド

              前半   後半   合計                               
リバプール  0  0  0             
トッテナム  1  1  2
得点
Spurs:ファン・デル・ファールト、モドリッチ
Reds:

1011 37
Sub:Pletikosa , Bostock , Livermore , Pavlyuchenko



マンC戦の敗戦を受けて焦点は4位争いから、EL出場権を賭けた5位争いへ。レジェンドであるダルグリッシュ就任から序盤戦の低迷が
嘘のように復活を遂げ、グングンと順位を上げてきたリバプールとの対戦。試合前には遂に順位も逆転し、トッテナムが6位という状況。
ここら辺は流石リバプールですよね。今季中に復調するとは思ってたけど、その想いを大きく上回るぐらいの脅威をまとっての復活。
ここ数試合の試合内容も磐石、一方のスパーズは完全に足踏み状態。しかも舞台はイングランド屈指の熱いサポートが包むアンフィールド。
正直言って試合前にはトッテナムが勝つ画が全く思い浮かばなかったんですが、試合は思わぬ展開に。これには驚かされました。

開始早々から素早いテンポでパスが回った。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かしながら、選手も精力的に動きまわる。
早い時間帯にラフィーの思い切ったミドルで先制し、試合を優位に運びます。時間の経過と共にリバプールも次第に盛り返したが、
全体を通して見れば、トッテナムが主導権を握って自分たちのやりたい形をそれなりに出せていたのかな…という印象です。
特に良かったのがバックライン。ドーソンが気合入りまくりで、放りこまれたボールはことごとく跳ね返し、キャロルに全く仕事をさせず。
スアレスの突破に何度か脅かされる場面もあったけど、両サイドバックも堅実な守備で対応し、ピーナール、レノンも守備で貢献し、
高い守備意識でしっかりと統一されていた。なので、あまり失点しそうな気配は無かったですね。見ていてとても安心感があった。

キングの復帰も心強かったですね。彼が実戦に戻ってきたのは何ヶ月ぶりでしょうかね?ちょっと思い出せないぐらい長い期間に渡り
離脱していて、満足に練習参加もしていないんだけれど、久しぶりの試合で、しかもリバプールというレベルの高いクラブを相手にしても
この安定感をまざまざと見せつける。全く恐れ入りますよ。表現は適切じゃないかもしれないけど、化け物としか言いようが無い(笑)
今季は新加入のギャラスが本当によくやってくれていて、ドーソンの成長も目覚しいんだけれど、やはりキングの凄さは別格ですね。
彼がいるだけで、チーム全体がピリっと引き締まるというか、一本しっかりとした軸が通ったような、そんな想いにさせてくれます。

後半にはモドリッチのPKで加点。このPKの場面は微妙な判定ではあった。ショルダー同士の当たり合いなのであれでPK判定は気の毒。
ただ、ラッキーな判定で貰ったPKをしっかり決めたモドリッチはお見事。で、サラっと流れそうな話題なんだけど、よく考えたら
モドリッチがPKを決めたってのはかなり貴重というか一大事ですよ皆さん(笑)だって、彼スパーズ加入以来ほぼ蹴っていないですもん。
ラフィーが負傷で退き、他にPK蹴れる選手がいなかったってのもあるけど(デフォーはかなり蹴りたそうな表情だったけれど…)、
モドリッチがPKキッカーを努めて、それをしっかり決めたってところに意義がある。これで2-0。この日はこれで十分でしたね。

この日はこれまでよりもやや攻撃においてテンポを上げたのが良かったように思います。どうも最近はパスを繋ぐ意識が高すぎて、
攻撃のスピードが乏しくリズムも作れなかったけど、この日はポンポンと小気味良くパスが回り、選手間の連携もスムーズだった印象。
やはり中盤から後ろが安定すると、それが前にも波及するという良い例と言えるのかもしれません。バランスも悪くなかったですし。
一方のリバプールはこの日はちょっと噛みあって無かったのかな。キャロルとスアレスの共存のさせ方が今後の鍵になるのでしょうかね。
ただ、フラナガンもPK与えたけど良い動きしてたし、スピアリング?でしたか。彼もよく動くし、粘り強くていやらしい守備してました。
若手がイキイキと躍動し、良い補強に監督も契約延長、チームにも一体感が出てきてるので、来季は当然4位争いに絡むと見てます。
恐らくマンC、リバプールにアーセナルを加えた3クラブと2枠を争うんですから厄介ですよね(笑)来季も苦しみそうですなぁ…。

■2連戦のまとめ
強豪との2連戦は1勝1敗。戦前の予想では逆でした。お得意様のマンCには勝てるだろう、アンフィールドの試合は苦しいだろう…と。
でも蓋を開けてみれば全く予想と違った。マンC戦ではどこか諦めムードが漂い、闘争心や結束力といったものが感じられなかったが、
リバプール戦ではしっかり立て直して反骨心を見せてくれた。僕はどちらかといえばEL出場に関してはあまり肯定的では無いんですよ。
若手の出場機会や経験、収入などのメリットもあるけどCL出場に比べれば得るものも少ないし、ともすれば来季の障害になり得るから。

ELとの並行を乗り切れないんじゃCLとの並行なんて無理無理…という意見も正論だけど、賭けるものがCLとELじゃやはり違うわけで。
CLに集中してリーグがおろそかってんなら百歩譲って我慢も出来るが、それがELならばどうなんだろうな?という想いが正直あるのは事実。
ただ、選手たちがELに出たいんだ!5位に入るんだ!と戦ってる姿勢を見せられると、ファンの余計な心配など些末な事にも思えてくる。
どちらが良かったのかは来季に答えが出るのかもしれないが、まずは最終戦のバーミンガム戦に集中。やっぱりホーム最終戦だし、
シーズンの最後は勝って締めて欲しい。相変わらず怪我人続出で苦しいですが、良い形で来季に繋ぐ一戦になることを期待します。

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【第35節】 トッテナム vs ブラックプール

イングランド・プレミアリーグ10/11 35節

Tottenham Hotspur 1 - 1 Blackpool 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  0  1  1            
ブラックプール  0  1  1
得点
Spurs:デフォー
Seasiders,:アダム

1011 35
Subs:Cudicini , Bassong , Corluka , Jenas


アウェーで敗れたブラックプールをホームに迎えた一戦は1-1のドロー。今季を象徴するかのような得点力不足を露呈して勝ちきれず。
試合前に4位を争うライバルのマンCがエバートンに敗れていた為、差を詰める絶好の機会でしたが生かすことは出来ませんでした。

■前半:優勢に試合を進めながらもゴールが遠い
残り試合も少なく、4位のマンCとは7ポイント差。あくまで4位を目指すならば3ポイント以外は意味が無いシチュエーションだし、
ホームの大声援の後押しを受けてガンガンに攻め立てての攻撃陣の爆発…という展開に期待しましたが、流石にそう甘くは無かったですね。
今季はずっと得点力不足に悩まされ続けてホームでも勝ちきれない試合が続いてますが、この日も思うように決定機は作れずじまい。
ボールは保持してる時間も、敵陣に押し込んでる時間も長いけど、その割にはゴールに近づいた!というシーンが少なかった印象です。
なかなかリズムに乗れないチームに歩調を合わせる様に、いつもは熱狂的なスパーズサポーターも心なしか元気が無いように感じるほど。

それでも決定機はそれほど多くは無かったものの、優位に試合は運べていたと思います。ドーソンが攻撃参加してのミドルであったり、
今季初先発となったローズとベイルが上手く絡んで左サイドから良質なクロスも幾つか入っていて、あと一歩で…という場面も。
モドリッチが相変わらず精力的な動きとパスでゲームを組み立て、ラフィーも鋭いパスと巧みなポジショニングでチャンスを作ってました。
惜しくもオフサイドにはなったものの、ラフィーからのスルーパスに抜けだしてデフォーという場面は可能性を感じさせるものでした。

ただ、やっぱりこの日も攻撃におけるスピード感というかダイナミズムが欠けていた印象は否めません。パスを繋いでポゼッションするも、
シュートまでは行けなかったり、FWがエリア内に入っていくような形は少なかった。ボールロストが多く、前線で収める事が出来なかった
パブの出来も芳しくなかったし、せっかくいい形でボールを受けても残念なクロス精度でチャンスをフイにしたカブールもイマイチ。
そのうえ、相手の巧みなパス回しに翻弄される時間帯もあり、バックラインが跳ね返してもセカンドボールを拾えず二次攻撃を受けるなど、
全体的に優勢ではあったと思うけど、試合を支配出来ていたか?と問われれば答えに詰まるような、そんなモヤモヤした前半戦でしたね。

■今季初先発!驚きの抜擢に応えたローズ
左SBで不動のレギュラーであるエコトが離脱中で、前節のチェルシー戦ではチョルルカのコンバートで凌いだわけですが、この日の
先発起用はなんとローズ。昨季のノースロンドンダービーで素晴らしいミドルを突き刺したのを覚えていらっしゃる方も多いでしょうが、
今季前半戦はローン移籍しておりトッテナムでの出番は無し。ここ数試合でベンチ入りしていたものの、この終盤戦の重要な時期に
抜擢されるとは正直驚きました。順当に考えればベイルの左SB起用で、一列前にモドリッチなりニコなりピーナールを起用と思ってたので。
しかし、このローズが良い意味で裏切ってくれました。今季初先発とは思えぬ落ち着きで堅実な守備を披露し、思い切った攻撃参加から
クロスを供給するなどチームに活力を与えていましたね。この試合ではモドリッチと並んで最高評価を与えてもいいと思えるほどでした。

まだ1試合なので手放しに賞賛は出来ないですし、相手がブラックプールでそこまで守備を試される展開では無かったのもあるけれど、
ローズが左SBで計算が立てばチームにとっては大きい。代表の下部カテゴリーでは左SBの経験もあるし、適性がそれなりにあるのは
知っていたけれど彼が左SBでほぼフルにやったのを初めて見たのである意味では驚かされました。なかなか良いじゃないの!と。
エコトに加えてベイルまで負傷して本職左SBが壊滅状態なので、残り試合を思い切ってローズ起用でいいんじゃないでしょうかね。
マンCやリバプールといったレベルの高いチーム相手にどれだけやれるかも興味があるし、来季に繋げる意味でも是非とも彼の起用を!

■後半:ベイルの負傷と、痛恨のPK2連発
両チーム無得点で迎えた後半頭から不調のパブリュチェンコに変えて切り札のレノンを投入、布陣も4-4-2から1トップへと移行します。
するとさっそくこの試合最大とも言えるビッグチャンスが到来。レノンがグングンと持ち上がりカウンターを発動すると、
逆サイドでフリーで待ち構えたラフィーへと最高のお膳立て。しかし、これをラフィーがシュートミスしてモノにすることが出来ません。
その後もレノンは再三に渡って右サイドでボールを持つと前を向いて仕掛けて相手に脅威を与え続け、多くのチャンスを演出します。

どうしても4-4-2でラフィーを組み込もうと考えるとベイルかレノンどちらかを削らざるを得ないわけで、レノンが先発落ちする試合も
幾つかあるわけなんですが、やっぱりレノンは置いておきたい選手ですね。この日は対面するSBの選手が全くスピードに対応できず
レノンがボールを持つたびにチャンスになってたという側面もあるけど、レノンがいるのといないのとじゃワクワク度が違うんですよ(笑)
まぁ、個人的な好みってのも多分にあるけれど、レノンの仕掛けはストロングポイントの一つなわけで、最大限生かさない手は無いですよ。

チャンスは作れどゴールは割れずといった展開で時間が進みますが、60分頃に最悪のアクシデントがベイルを襲ってしまいます。
C・アダムの厳しいチェックがベイルの足首にモロに入り、見るからに重症な気配。痛みに悶絶するベイルは担架で運ばれていきました。

試合後のレドナップのコメントから察するに幸いに骨折は免れたものの、靭帯損傷で今季残り試合は絶望のようで。残念です。
PFAの年間最優秀選手に選ばれ、充実したシーズンを送ってきたベイルですが、奇しくも同じく最優秀選手にノミネートされていた
アダムによってシーズンを終わらされてしまいました。アダムも悪気は無かったんでしょうが、ちょっと危険で、悪質なチャージでした。
今季評価を上げた選手の一人で僕も数試合見てなかなか良い選手と思ってましたが、一発で嫌いになりそうなワンプレーだったなぁ…。
ベイルは腰の負傷もあったし、シーズン前半戦に比べて調子も落ちていたので、焦らずゆっくりと来季に向けて療養して欲しいですね。
フィジカルはもちろんですが、心配なのはメンタル面。今後、怪我を恐れてプレーがこじんまりにならなければいいんだけど…。
まぁ、過去にも大怪我を乗り越えてきた彼ですから、また元気に戻ってきてくれるはず。彼の為にも他の選手の奮起に期待したい。

ベイルに変えてクラウチを投入、再び2トップに戻してゴールを狙いたいトッテナムでしたが不用意なミスが連発して失点を献上します。
キッカケはドーソンのエリア内でのハンド。空中戦の競り合いで後ろから押されて体勢を崩し、手にボールが当たってしまった。
ちょっと気の毒にも思えたけど、不用意だったのも確か。しかし、そのPKをゴメスが脅威の集中力と反射神経でストップしてみせます。
しかし、どうだ!と言わんばかりのドヤ顔が直後のワンプレーで一転。CKからの混戦でゴメスがフレッチャーを倒してしまい再びPKの判定。
先程は止めたゴメスも流石に連続セーブは出来ず先制を許します。1本目のPKセーブでアドレナリン全開で気持ちも解かるけど、
2本目のPKを与えたのは軽率でした。接触も軽く、ちょっとダイブ気味に見えなくもなかったけど、PK取られても仕方ないプレーでした。
ゴメスは前節に続いて物議を醸すミスでしたが、この日はそれを補って余りあるビッグセーブを連発していただけに惜しいなぁ…。

■フラストレーションが溜まりますねぇ…
結局、デフォーのゴールで同点に追いついたものの、最後まで追加点は奪えず両チーム痛み分けという形になっちゃいました。
最近のトッテナムは本当に勝ちきれませんね。特にホームではドロー続き。ふがいない試合でフラストレーションも溜まる一方です。
せっかくマンCがコケてくれたのに、それに付き合うように勝ち点伸ばせず。直接対決に向けてプレッシャーかけたかったんだけど。
ただ正直言えばあまりテンション上がらないんだよな。マンCとの試合の結果云々もあまり関係ないような状況になっちゃってるので。
過去の相性考えても案外マンC戦は勝てるんじゃないかな?と思ってるんですよ。でも、その後のアンフィールドで勝てる気がしない。
4位入りを逃したら5位でも7位でも余り変わらんような気もする。ELの存在意義を考えても、どうなんだろうな…と思ったり。
まぁ、嘆いていてもしょうがないので次のマンC戦を楽しみに待つことにします。泣いても笑っても残り3試合。来季に繋がる戦いを!

今日のGood モドリッチ&ローズ。前者は攻守に獅子奮迅、後者はイキの良い動きで上々のパフォーマンス。
今日のBad  パブリュチェンコ。ボールは収められず、競り合いには負け、動きも散漫。散々の出来で前半のみで後退。

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【第34節】 トッテナム vs チェルシー

イングランド・プレミアリーグ10/11 34節

Chelsea 2 - 1 Tottenham Hotspur 
         
Stadium:スタンフォード・ブリッジ

              前半   後半   合計                               
チェルシー  1  1  2             
トッテナム  1  0  1
得点
Spurs:サンドロ
Blues:ランパード、カルー

1011 34
Sub:Cudicini , Bassong , Rose , Crouch


優勝争いに望みを繋ぎたいチェルシー、崖っぷちに立たされた4位争いに踏みとどまりたいトッテナム。互いに勝利が絶対に欲しい
状況で迎えたビッグマッチはトッテナムにとっては痛恨の逆転負け。失点のいずれもが疑惑の判定という後味の悪い敗戦となりました。

■沈黙の両翼。サイドを制することは出来ず…
今季ほとんどフル稼働で堅実な守備だけではなくその精度の高いフィードで攻撃の起点として欠かせない存在となっていたエコトが
負傷離脱したことによって、バックラインには本職CB4人が並ぶという急造布陣。戦前はベイルをSB起用するのだろうな…と予想したが、
左SBに入ったのは本来は右SBを務めるチョルルカ。代表でもやったことはあるみたいですが、スパーズでもまだ1~2回だったはず。
半ばブッツケのような形でチャーリーを左SBに起用したのは、やはりベイル&レノンの両翼の突破力に賭けたいという意図だろう。
お互いに負けられない、というか引き分けすら許されない…とあって攻撃的にいかざるを得ないシチュエーションだっただけに、
チェルシーは前がかりに来るだろう→スパーズはカウンターの機会が増える→この両翼のスピードは欠かせない…という思考。

しかし、実際はどうだったか。サイドからの攻撃はチェルシーの両SBイバノビッチとA・コールの巧みな守備の前にほぼ完璧に封じられた。
適度な距離を保ち、縦への突破の選択肢を捨てさせる巧みな守り方。例え強引に突っ込んできても両者ともにスピードがあるので
簡単には振り切られないし、そこにカバーリングに長けたエッシェンやCBがヘルプに来るもんだから流石のベイル&レノンでもお手上げ。
サイドを警戒させることで相手のサイド攻撃の脅威を軽減することは出来たが、トッテナムの一番のストロングポイントは見事に消された。

特にベイルへの対策はかなり徹底されてた印象です。彼が縦への直線的な突破以外に引き出しが少ないのがバレてきてるのかも。
この日は割と前線が流動的で、状況に応じて中に入ったりトップに張ったりと手を変え品を変え…で試行錯誤していたように思うけど、
やっぱりベイルが活躍してる時ってのは大概サイドをスピードに乗って駆け抜けるというパターンなので、そこを封じられてしまうと
現段階のベイルではやや手詰まりなのかな…とは思いました。それでも時折鋭い仕掛けでファールを誘ってFKは得たりはしてたけど。

で、もう一方のサイドのレノンはベイル以上に沈黙。彼の場合は彼自身の出来云々というよりかは戦術の犠牲になってる感があるかな。
まずボールが回ってくる機会が余りにも少ない。どうしても左に流れがちのモドリッチ、ラフィーにベイルらが絡む左サイドでの崩しが
多くなってて、レノンがいい形で前を向いてボールを受けて勝負!という場面にならない。この日は特に顕著で存在感が非常に希薄。
一列後ろのカブールが攻撃参加が好きなのでしょっちゅう上がってくるんだけど、それがレノンを消す一要因になってるのも痛い。
相手の守備が非常に堅かったのもあるけれど、それ以上にサイドを上手く生かせなかったのは単にスパーズの戦術の問題かもなぁ…と。
ラフィー、モドリッチが前線と絡む連携がやや向上の兆しが見えてる一方で、サイドをシンプルに活かせないのは悩ましいところです。

■試行錯誤の中で生まれた形は光明なのか。擬似0トップ?
せっかく戦術の話が出たのでこの日の布陣と戦い方を少し記しておく。布陣の表記は便宜上4-1-4-1と示したが、これは見る人によって
違いが出てくるかもしれません。4-3-3とも言えるし、3センターの4-5-1ともとれる。一つだけ確かなのがセントラルにMFを3人置いた点。
アンカー気味に守備が得意なサンドロ、その前にモドリッチとラフィー。この日はラフィーが中盤の底あたり、普段よりかはかなり
ゴールから遠い位置にいてゲームメークを担い、モドリッチが前に行く場面が多かった印象ですがこれが思いの外悪くなかったと感じた。

ラフィーは得点力があるのでゴールに近い位置で仕事をして欲しいんですが、モドリッチは彼にまして機動力があるので動きながらパスを
受けるのが巧みで、FWを追い越して行く事が出来る。今季は中盤の底でバランスを取るのが主になってるけど、やはり前で絡ませると
面白い選手だな…と改めて感じました。守備に追われる時間が長かったし、マークも厳しかったので終盤は珍しくガス欠状態になってたけど
ラフィーとはまた一味違う可能性は感じさせてくれました。ラフィーとの連携も深まってきてるので彼ら二人が交互に飛び出していくような
形がもっと出来ればなかなかに面白い。あとはここに有機的にFWが絡んでくるのが理想型だろうが、まだそこまでは至ってない感じです。
それでもパブが低い位置まで降りてきてパスを受けて、前線に中盤の選手が走りこむ形が何度か見られたのは個人的には興味深かった。
パブが前線で孤立してる時間もあったけど、最前線で張ってるよりかはサイドに流れたり中盤に降りてきたりで0トップ?と思う時間帯も。
もう少しパブがプレーの判断を的確に出来れば上手く行くのかもしれない。ここはパスだろ!って場面でシュート撃ったり、その逆だったりで
上手くハマらない場面が多かったけど、ハリー爺が昨季の堅守速攻スタイルを捨ててまでトライして目指す形はこれなのかもしれないな。

■サンドロの豪快ミドルと2つの誤審
最後に試合の命運を分けた得点シーンと2つの失点シーンをおさらい。まずは得点から。ラフィーのお膳立ても素晴らしかったですが、
遠目からでも思い切って放って豪快にゴールに突き刺したサンドロのミドルシュートはブリリアントでしたね。鳥肌ものでしたよ。

アウトサイドにかかって名手ツェフすら弾ききれないない見事なコースに飛んだわけですが、まぁ、今までの彼のシュート精度を考えると
マグレだったのかもしれません(笑)ただ、あそこで思い切ってミドルを放つ姿勢がいいし、それが先制弾を生むんだからたいしたもん。
これまでは守備の貢献は目ざましかったサンドロだけど、こうして攻撃面でもポジティブな面を見せてくれると非常に頼もしいし、
セントラルMFの組み合わせの可能性も広がりますね。ハドルストンもうかうかしてらんないぞ。ジーナス、パラシ辺りはもっと頑張らんと
完全に序列が変わるかもしれません。このゴールも素晴らしかったけど激しい守備でもかなり奮闘してたし、この日のサンドロは文句なし。

翻って失点シーン。これは何とも言えないモヤモヤした気分にさせられましたね。せっかくのビッグマッチが台無しにされたというか…。
まず一つ目。1点リードで迎えた前半終了間際のワンプレー。ランパードのミドルシュートをゴメスが取り損ねて後逸した例の場面です。

リプレーでも、試合後にもハイライトで何度も確認しましたが間違いなく入ってません。ボールが完全にラインを割っていないと
ゴールにはならんので、ラインにかかってる段階でボールを止めたゴメスが自らのミスをギリギリセーフで防いだというのが事実。
しかし、無情にも判定はゴール。アシスタントはあの位置ではまず間違いなく確認出来ていないと思いますがスタジアムの雰囲気で
ゴールにしてしまったのでしょう。まぁ、彼もまた人間ですし、フットボールとはこういうものなので責めてもしょうがないのは百も承知。
しかし、あまりにも酷い判定だったのは確か。文句の一つも言いたくなるのがファンの性というものでしょう。だって割ってないんだもん。

ただ、大前提としてあそこでゴメスが後ろに逸らしたのがそもそもいただけないとも言えます。余りにも軽率というか擁護しきれない凡ミス。
GKの凡ミスってのはシーズンに一つぐらいはあるもんなんですけど、彼の場合はそれはちょっと…というプレーが今季既に数回あるので、
流石に多すぎだろうとは思いますね。まぁ、今回の場合は必死にリカバーしてギリギリで止めたけど、不運にも失点とされて気の毒ですが。

で、決勝点の場面。アネルカ、ランパード、ドログバと繋がってゴール前のゴチャゴチャからこぼれたボールをカルーが押し込んだと。

上記画像でも明らかな通り、こちらも誤審です。カルーの位置はオフサイド。ただ、このゴールも認められて逆転負けと相成りました。
まぁ、際どい判定ではありますし、僕は基本的に判定にケチつけたくはないんです。スパーズだって判定に助けられる事があるわけだし。
ただねぇ、試合中に一度ならずも二度も誤審されて、それが尽く失点に繋がり、4位争いから大きく後退という現実を突きつけられれば
そりゃ~顔真っ赤にして文句の一つも言いたくなるのがファンの性(二度目)ってもんでしょうよ。だってこれオフサイドだもの。
ホント、手元に飲みかけのペットポトルが置いてあったらどっかの誰かさんみたいに投げつけたくなるような判定でしたよ(笑)

■本当の本当に崖っぷち。でも、ネバーギブアップの精神で…
トッテナムにとってはアンラッキーな判定でしたが、試合全体を通して押していたのはチェルシー。前半こそ喰らいついたものの、
後半は完全に防戦一方でチャンスらしいチャンスも作らせて貰えず…という展開だったので、判定はともかく結果は妥当と言えるでしょう。
トーレスとドログバの2トップは見た目のインパクト程には脅威では無かったけれど、ドログバのクロスバー直撃のFKは凄かったし、
硬直した流れを打開するためにアネルカ、カルーらを投入して遮二無二ゴールを目指してきたチェルシーの優勝への意地を讃えるべきかも。
マンUがコケたので直接対決に持ち込まれたのはチェルシーファンにとっては嬉しいでしょうね。外野としても面白い展開で何よりです。

マンCがグダグダながらもハマーズを退け、リバプールが本来の輝きを取り戻したことから、トッテナムにとっては難しい局面を迎えました。
4位マンCとは絶望的な7ポイントの差。リバプールには消化試合が1試合少ないながらも抜かれて、遂に6位に転落してしまいました。
4位争いは更に厳しくなったので、極めて現実的に考えればEL出場を賭けてのリバプールとの5位争いということになるでしょうか。
ただ面白い事にマンCともリバプールとも直接対決を残してるんですよね。フットボールの神様も盛り上げ方をご存知のようで…。

この日は普段は置き物のように無表情でどっしり構えるレドナップが身振り手振りを交えてピッチサイドに立って選手を鼓舞し続けました。
移籍後初ゴールを決めて笑顔で駆け寄るサンドロを「まだ1点だ、浮かれるな、気を引き締めて戦え」と言わんばかりに制してまで
この試合の勝ち点3に拘った。本当は喜びを爆発させたかったはずですよ。でも、あそこで表情を変えず、むしろ一層引き締めにかかった。
僕はそんなハリー爺の姿を見て、まだ諦めてないんだな…と、それだけ必死にこの試合に全てを賭けてる姿勢がとても嬉しかったのです。
そして、スタンフォード・ブリッジで行われた試合であるにも関わらずスパーズサポーターのチャントがもの凄く響きわたっていた。
ホームの声援をかき消すぐらいに力強く、「聖者の行進」が選手に勇気と力を与え、選手たちもそれに応えるように必死に戦っていた。
そんな姿を見ると、もうとっくに諦めた自分バカヤローという気分になりますよ。正直に言えばね、ほぼ諦めてはいるんですよ。
でも、現実的な予測が5位、或いは6位であっても最後の最後、可能性が潰えるまではあくまで4位を目指して戦う選手達を信じたい。
次はホームでブラックプール戦。アウェーで負けた借りは返さないとね。スパーズに今出来ることは勝ち続ける事。絶対に勝つ。

今日のGood サンドロ。激しい守備で強力なチェルシーの中盤にも怯まず対峙した。先制ゴールは見事。初ゴールおめでとう!
今日のBad  ゴメス。不運なミスジャッジに泣かされたが、その原因を自ら作り出したのも事実。次はしっかり頼むぜ!

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【第33節】 トッテナム vs WBA

イングランド・プレミアリーグ10/11 33節

Tottenham Hotspur 2 - 2 WBA 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  1  1  2            
WBA  1  1  2
得点
Spurs:パブリュチェンコ、クラウチ
Baggies:オデムウィンギー、コックス

1011 33
Subs:Cudicini , Bassong , Jenas , Pienaar


ホームにWBAを迎えた一戦は今季何度も見せられた開始早々の失点から追いかける苦しい展開。2トップの揃い踏みで逆転するも、
終了間際に追いつかれ痛恨のドロー。追いかけるマンCの背中が遠くに離れ、4位が絶望的な状況に追い込まれてしまいました。

何と言うかもうね、言葉を失うというか、全身の力が抜けるというか…。不運なアクシデントがあったとはいえ、勝たないといけない試合で、
足踏みとは何とも情けない。自滅と言っていいと思いますが、これが現状の力なのだからしょうがないのかな…と思うしかないか。
数日経って記憶も薄れてるし、正直言うと気力も無い。内容的にも特に見るべきものの無い試合だったのでマッチレポも簡単に。

■開始早々のアクシデントからあっさりと失点
試合開始5分で早くも先制点を献上したわけですが、これは多少アンラッキーだった思います。形としては右サイドからのクロスを
飛び出してきたオデムウィンギーがエリア内で受けてエコトをかわしてシュートという流れですが、オデムウィンギーにマークについた
エコトは競り合う直前にハムストリングを負傷して倒れこんでしまい、満足に寄せられずフリーで撃たせてしまいました。

オデムウィンギーの走りこむタイミング、シュートコースも完璧だったのは確かだけど、負傷が重なっての半ば「事故」のような失点。
エコトの負傷の具合が分からないので何とも言えませんが、ハムストリング負傷となれば最低でも1~2週間、最悪このまま今期絶望も
十分あり得るかもしれませんね。これは痛い。その間はギャラス或いはバソングのコンバートで凌ぐか、ベイルを一列下げるか。
いずれにしろエコトは非常に安定感ある守備と攻撃の起点として重要な役割を担っていただけに、ある意味では現状のチームを見渡しても
一番欠いたら痛い選手を、よりにもよってこの終盤の大事な時期に欠く事になってしまった。これは非常に残念ですし、悔やまれます。
今後情報が出るのを待つことになりますが、なんとか今季中に戻ってきて欲しいですね。(まぁ、その頃には体勢が決まってそうだけど)

■2トップ揃い踏み。デフォーは記念のスパーズ通算100ゴール達成!
試合内容はとても悪かったです。集中力の欠如からミスも多く、運動量も少ない。ハイテンションで素晴らしい好ゲームとなったダービーの
後だけに余計にそう感じたのかもしれませんが、お世辞にも緊迫した4位争いを勝ち抜くために、是が非でも3ポイント取らないと…という
チームの姿ではなかった。強豪チーム相手には普段以上の力を発揮するくせに、下位のクラブ相手になると途端にテンションが下がる。
これを改善しないうちは更に上に行くのは難しいだろうな…と感じますし、そういう意味ではこの試合はその典型例とも言えますね。

WBAがことさらに良かったとは思いません。ピンチらしいピンチもあまり作られてませんし、オデムウィンギーの個人技の高さと、
それを生かすシンプルな戦術、両CBを中心にしっかりと守備組織を作って手堅いチームになったのは流石ホジソンと思わせましたが、
90分を通して見ると主導権を握ってた(それがすなわち優勢とは言い難いが…)のはずっとスパーズですし、ドローが妥当の試合では
無かった。でも、終わってみればドロー。試合の流れがこちらに来たときに一気に決めに行けず、チンタラとボール回ししたツケが
最後に回ってきたということでしょう。こういうのを一般的には「自滅」と言います。中位のクラブなら仕方ないがCL目指すクラブならば
こういう試合をやっていてはいかんということです。圧倒的にボールを保持して時間を使っても、最後に追いつかれるんなら無意味。
しかも、ホームですからね。ちょっと消極的過ぎたかな…とは思いますよ。ひっくり返した時点でトドメを刺しににいかないと…。

とはいえ、不振のFW陣が揃って結果を出したのは数少ないポジティブな要素でしょう。パブリュチェンコは思い切ったシュートで
同点に追いつくゴールを決め、デフォーはようやく自身のスパーズでの通算ゴール数を100の大台に乗せた。これは素晴らしい偉業です。

彼自身もリーチをかけてからなかなか決めれずヤキモキしたでしょうし、チームメートも決めたデフォーに凄い祝福だったので、
雰囲気としては凄く良かったんですけどね。ただ、どちらもチームとして崩して奪ったゴールというよりかは独力で単発的に決めたもの。
もちろん毎試合チームが機能してのゴールを望むのも酷だけど、今季は「チームで奪ったゴール」がとても少ないのは気がかりですね。

■ベイルとレノンのユニットはやめるべし
エコトの負傷によってベイルを一列下げてSBへ、後半からはレノンを投入して右ではなく左サイドに据えたので、左サイドのユニットは
ベイルとレノンの縦関係に。どちらもサイドの突破力に優れ、一見すると超攻撃的な夢の組み合わせにも思え、期待した方もいるでしょうが、
ハッキリいって愚策です。基本的にどちらも「使われる側」で縦にスペースがあってナンボの選手。ベイルにとっては前のレノンがいて
積極的に上がれないし、レノンにとってはベイルが上がってくるかを気にしながらで迷いが生じて思い切った突破が図れない。
1+1が2、或いは3になるどころか0になる典型的なダメパターンですね。ベイルがSBなのにも関わらずなレノンの左サイド起用に拘った
レドナップの采配には首を傾げざるを得ません。今後の残り試合、恐らくはベイルを左SB起用することになるでしょうが、ベイルをSBなら
レノンを前に置くべきではない。彼が上がってくるスペースを作れる選手(モドリッチ、ニコ、ピーナール、ラフィー)を起用すべき。

とまぁ、こんなところで。途中出場ながら動きが良かったサンドロ、得点以外はほとんど仕事していないものの最低限の仕事を果たした
2トップの二人以外は全員及第点に届かないお粗末な出来でございました。レドナップもこの日は迷いに迷った挙句、采配は裏目。
まぁ、出てしまった結果をいつまでも悔やんでいてもしょうがないですからね。気持ちを切り替えて残り試合に目を向けよう。
次は、死に物狂いで勝ちに行きましょう。スタンフォードブリッジでのチェルシー戦。非常に厳しいけど、最後まで闘おう。

今日のGood サンドロ。エコトの負傷により急遽出場ながらハードワークして奮闘していた。「闘っていた」数少ない選手
今日のBad  ハドルストン。可もなく不可もなくの出来だが、存在感は希薄。中盤の守備も緩かった。

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【第28節延期分】 トッテナム vs アーセナル ~North London Derby!!~

イングランド・プレミアリーグ10/11 28節(延期分)

Tottenham Hotspur 3 - 3 Arsenal 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  2  1  3            
アーセナル  3  0  3
得点
Spurs:ファン・デル・ファールト2、ハドルストン
Gunners:ウォルコット、ナスリ、ファンペルシ

1011 28
Subs:Cudicini , Bassong , Pienaar , Defoe


お互いの意地と誇りを賭けて宿敵同士が熱い火花を散らすノースロンドンダービー第二幕は両軍激しい撃ち合いの末に3-3のドロー。
両チームがオープンに攻め合いスリリングな展開で最高に面白かったものの、どちらにとっても痛い勝ち点1に留まっています。

アーセナルにとってはわずかに残る優勝の可能性を繋ぐためにも、スパーズにとっては苦しくなった4位争いに踏みとどまる為にも、
どうしても勝ち点3が欲しい試合でした。いや、違うな。これはローカルダービー。どんなシチュエーションであれ宿敵相手には
勝たなければいけない。目指すものは「勝利」ただ一つ。ノースロンドンのプライドを賭けた、ガチンコのど突き合いのはじまり、はじまり。

■前半:息詰まる攻防。白熱のシーソーゲーム
試合開始前から素晴らしい雰囲気のホワイトハートレーン。いやがうえにもテンションマックスで好ゲームになりそうな予感はありましたが、
その想いに違わず、序盤からハイテンポで両チームが攻め合う見所の多い展開となりました。まず口火を切ったのはスパーズの先制攻撃。
クラウチの落としから右サイドをチョルルカが大胆なオーバーラップで駆け抜けると、クリシとの競り合いを制してクロスを放りこむ。
惜しくも中とは合わなかったものの、逆サイドに流れたボールをエコトが繋いでモドリッチのシュートを促す。積極的な立ち上がり。

しかし、アーセナルもすぐさまやり返す。ハドルストンのボールタッチが流れた隙を見逃さず素早いパス交換でボールを運ぶと、
ウォルコットが巧みな動きでオフサイドをかいくぐり、ゴメスの動きを見て冷静に流しこむ。開始5分にして早くも先制されてしまう。
何とも悔しいが、美しく流れる清流のような見事なゴール。この場面、バックラインはかなり高くオフサイドを狙ったのだろうが、
エコトがラインを上げ切れなかった。恐らくは縦に抜けるのを警戒して一瞬遅れたのだと思うが、ウォルコットの動き出しを褒めるべきか。


だが、その失点からわずか2分後に追いつく。チョルルカのクロスに反応したラフィーが絶妙な位置でボールを受け右足を振り抜くと、
ゴール右隅に見事に突き刺さる。アーセナル守備陣がファーサイドのクラウチを警戒したところを巧みに突いた素晴らしい得点。
再びイーブンに戻ったが、それも束の間だった。素早い中盤のパス交換でスパーズの守備を巧みにはがし、ナスリが思い切ったミドル、
これがドーソンの股間をすり抜けゴールに突き刺さってしまう。ゴメスは懸命に手を伸ばしたものの、完全なブラインドで反応が遅れたな。
開始12分にして早くも1-2。お互いが積極的に前に出てのオープンな攻防。ただ、このままでは終わりそうには無い雰囲気ではあった。

息をつく間もないハイテンポな展開も開始15分過ぎくらいからようやく落ち着いてきたが、ペースは次第にアーセナルが優勢に傾く。
中盤からの縦の楔がポンポンと決まり、ファンペルシの精度の高いポストプレーから、ウォルコットのスピードを生かしたり、
両サイドバックが押し上げてサイドで優位に立ち、スパーズは守る時間が長くなっていった。それでも、ハドルストンの不用意なバックパスで
生まれたピンチはドーソンが体を投げ出してブロックし、エコトが再三、鋭い読みと抜群のスピードでカバーリング、ピンチの芽を摘む。

中盤の攻防では後手を踏むものの、バックラインが集中してなんとか凌いでいたが、ファンペルシに追加点を決められ、差は2点に拡がる。
このまま前半を折り返していたら相当に苦しかっただろう。だが、そんな嫌なムードをこの人の強烈な一撃が一気に振り払ってくれた。
イングランド屈指の巨漢(笑)MF、トム・ハドルストン!頻度は決して多くないが、プレミアリーグで一番強烈なミドルを放つ男。

ベイルが相手GKと交錯して負傷し、ピッチの外で治療に当たっている最中のワンプレー。しかも2点ビハインドで迎えた前半終了間際。
そういう意味では値千金のゴール。しかも、ビューティフル。こぼれてきたボールを左足で振り抜くと、地を這うような弾道が一直線に
ゴールに向かっていった。GKシュチェスニーも一歩も動けず。ラフィーの股間を抜けて行ったが、間一髪避けたラフィーもグッジョブ(笑)
右足の強烈なミドルが武器ではあるけど、彼の凄さは左足でも遜色ない精度と強さのキックが出来る点。こんな選手プレミアリーグを
見渡してもそう多くは無いですよ。このシュートも決して思い切り蹴っていないが、適度な強さで蹴っても恐ろしい弾道で飛んでいく。
正直言って、この日の彼の出来は良くなかった。一人だけゲームの流れに入れて無かったし、ミスも多く散々なパフォーマンスと言っていい。
だが、その全てと言わないまでも大半を取り返すに値する貴重な追撃弾。これが無かったら違った展開になっていたかもしれません。

■後半:一進一退の攻防は続く。
前半を2-3で折り返して迎えた後半。トッテナムとしてはやや押され気味ながら差を1点に詰めたのが精神的にも大きかったのだろう、
後半は開始早々から主導権を握る展開に。負傷で退いたベイルに変えてレノン、決して動きは悪くなかったが、反撃の為に攻撃的に…と、
チョルルカに変えて縦への推進力に秀でるカブール。指揮官レドナップは後半頭から二枚同時投入で逆転への強い意志を見せる。
これが功を奏したか、モドリッチがソング、ジュルーに立て続けにイエローカードを誘発させる巧みな突破を見せ、流れを手繰り寄せた。

押し気味に試合を進めるも得点は奪えずにいると、アーセナルもセスクの強引なドリブル突破や、ウォルコットのスピード溢れるカウンターで
反撃し、両チームが決定的な場面を作るエキサイティングな展開が続く。後半の半ばまでは正に一進一退の拮抗したゲームでした。
そんな中で生まれたアーセナルの一瞬の隙。これをこの日攻守に渡って素晴らしいパフォーマンスを披露していたエコトが見逃がさない。
左サイド一杯に張ったレノン、横に広がったバックライン。ポッカリ空いたスペースに絶妙な強さ、タイミングスルーパスを送る。

ピッチの大外からヨーイドン。イングランド屈指のスピードスターが猛然とエリア内に突っ込むと、飛び出したGKがたまらず倒す。
当然PK。これをラフィーがのしかかるプレッシャーに負けず見事に決めてみせた。3-3。遂に同点。2点のビハインドを執念で追いつく。
尋常じゃない程の興奮と歓喜に沸き上がるホワイトハートレーン。やはりノースロンドンダービー。ただでは終わらないんだな、これが。

■圧巻のエコトとラフィーの復調
それにしてもこの日のエコトは本当に素晴らしかった。先制点を許した場面ではオフサイドを取り損ねたが、それ以外は完璧な出来。
守備では再三に渡り絶妙なカバーリング、攻撃においては精度の高いフィードを連発。ほぼ全てのフィードが見方にピタリと合い、
幾度もチャンスを演出するばかりか、ほとんど攻撃の起点となっていた。すこぶる集中も高く、極めつけは同点に繋がる決定的なパス。
全員がそれぞれ局所で自分の役割をしっかり果たした素晴らしい内容だったが、彼のパフォーマンスは突出していましたね。

その他に個人的に目についたのがラフィーとパブの頑張り。前者は基本的にはフリーダムな動きだが、全体のバランスを取りながら、
要所で決定的なパスを通し、貫禄の2得点。課題の守備でもしっかりと走り、諦めずにボールを追った。プレスからボール奪取して
カウンターの起点になるなど守備面でも貢献してたのが驚き。新進気鋭のウィルシャーにも「舐めるな、小僧」と言わんばかりの貫禄。
シーズン前半に比べてインパクトが薄れてきていた感があったラフィーですが、ここ最近復調の兆しが見え出してるのはポジティブ。
そして、パブ。ゴールにこそ恵まれなかったものの前節同様、前線でしっかり組み立てに絡み、彼らしい足下の巧さから突破しての
シュートだったり、ポストプレーから中盤のシュートを促すなど出来自体は良かった。何より今日は前線からのプレスを頑張ったと思う。
いつもよりも高い位置で、しかも90分を通して積極的にプレスをかけ続けたのが印象的な試合でしたが、2トップはよくボールを追った。
3失点はしたけど、守備陣にそこまでネガティブな印象は受けず。怪我を負っても意地で最後まで奮闘したギャラスも讃えたいですね。

■今季のベストゲームだったかもな…
結局、最後の最後までお互いが勝利を目指して攻め続け、互いに勝ち越せる絶好機を両守護神が気迫で跳ね返してそのまま終了。
死力を尽くしてぶつかり合った熱戦は3-3で痛み分けという結果に終わりました。流石ダービー、期待を裏切らない好ゲームでしたね。
内容としては簡単に3失点喫してる一方で、執念で追いついた直後に決定的な勝ち越しの機会をフイにしたりと評価に困る試合でした。
ただ、単純に試合展開は面白かったし、最高に興奮しましたね。個人的には今季ベストゲームに挙げたいぐらいの面白さでした。
お互いがガチンコで攻め合い、若干厳しいフィジカルコンタクトはあったものの、お互いが正々堂々と力をぶつけ合った好ゲーム。
ドローはお互いにとって痛い結果でしょうが、どちらに転んでもおかしくない拮抗した展開。結果は妥当だったかもしれませんね。
やはりノースロンドンダービーに外れなし。特に、実力差が縮まってきた今季は尚更そう思いました。こういう熱い試合が見れるのも、
良きライバル関係があってこそ。憎き宿敵ではありますが、こういうライバルがいる幸せを改めて感じさせてくれる試合だったと思います。

今日のGood エコト&ラフィー。前者は圧巻のパフォーマンス。後者は貴重な2得点。大一番に役割を果たした。
今日のBad  該当者なし。全員がよく頑張り執念で追いついた。ただ、ハドはあのゴールでチャラになったかな?

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【CL ベスト8】 トッテナム vs レアル・マドリー(H)

UEFA・Champions League 10/11 Quarter-finals 2nd-leg

Tottenham Hotspur 0 - 1 Real Madrid 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  0  0  0            
レアル  0  1  1
得点
Spurs:
Real:C・ロナウド

1011 CL8 2
Subs:Cudicini , Bassong , Kaboul , Jenas


UEFA CL準々決勝レアル・マドリード戦。敵地での1st-legで0-4の大敗を喫し、準決勝進出にはホームでの大勝が必要という状況で
迎えたホーム、ホワイトハートレーンの一戦は0-1で敗戦。トッテナムにとって初めてのCLという名の大冒険はここで幕を閉じました。

■積極果敢に「不可能」なミッションに挑む
可能性はゼロでは無い。ほんの少しでも奇跡が起こる余地があるならば最後まで信じたい。だが、極めて現実的に考えれば難しい。
頭ではほぼ無理だと分っていつつも、ホームなら、熱狂的なサポーターの大声援をバックに戦えるホワイトハートレーンであるならば、
きっとスパーズは「何か」やってくれるに違いない。そんなどこか相反する2つの感情を抱えながら、流れるCLアンセムを聞く。
選手たちの表情は心なしか明るいように見えた。整列を崩してまで談笑するレノンの姿を見て、吹っ切れているのだな…と感じた。
諦めから出るそれでは無く、僕らにはもう失うものは無い、あれこれ考えても仕方ない、ただ「攻める」それしか道が無いという覚悟。
限りなく深い絶望を乗り越えた先にあるもの。きっとスパーズの選手誰もが皆、同じ覚悟、想いを抱いてピッチに立ったのだと思う。

序盤からスパーズは積極果敢な姿勢でゴールを目指した。まずはベイル。左サイドから得意のスピードに乗ったドリブルで仕掛けると
エリア内で倒されるも判定はノーファール。際どい判定でPKとはならなかったが、直後にもベイルが再び仕掛けてモドリッチへ、
モドリッチがエリア内で倒されるもまたしても笛は鳴らず。立て続けにPKになっても不思議では無い場面を作り出すなど積極的な姿勢。
ドーソンのギリギリを狙った大胆なフィードをベイルが懸命に収めてクロスまで持ち込む場面もあり、ガムシャラに攻め立てていた。
ベイルの存在感が光った序盤戦だが、初戦は体調不良で無念の欠場だったレノンも負けていない。逆サイドでボールを持つと、
ラフィー、パブリュチェンコと息のあった数本のダイレクトパス交換でチャンスを作り、ゴール正面、絶好の位置でのFKを呼びこんで見せた。
前半半ばにはベイルのグラウンダーのクロスに反応したパブがエリア内で倒されるもノーファール。これで3度目の際どい判定。
こればかりは主審の判断だから仕方ないし、言い訳にはしないけどほんの少しだけ「不運」だったし、あのどれか一つでもPKだったなら、
少なくともこの日のスコアは、試合の展開は違ったものになっていた気はする。きっと1点がスパーズに勇気を与えていただろうから…。

初戦で大勝し、無理をする必要が無いレアルがやや慎重だったこともある。攻めに出なければならないトッテナムと1点を取れさえすれば
いいレアルであれば前への推進力にも違いはあろう。直後にクラシコを控えてるレアルにとっては半ば消化試合に近いとすら思える。
そんな諸々の要素を差し引いて見る必要はあるけれど、この日の序盤戦にスパーズが見せた相手ゴールに迫る姿勢は素晴らしかった。
諦めてもおかしくはない点差でも、このまま何もせず白旗を挙げることだけは絶対にしない。それはむしろ誇りを守る為の戦いだった。

■懸命に体を張った守備、一つのミスで切れた糸
この日のスパーズはどこかピーンと張った糸のように感じた。選手達全員が何とかまずは1点返そう、そうすれば奇跡だって夢じゃない
…と、一つに結束する様は感動的ですらあった。前述した攻撃陣の奮闘も良かったが、特に目を引いたのが守備陣の体を張った奮闘だ。
開始早々、気合十分でC・ロナウドに飛び蹴りかました(笑)エコトも集中したタイトな守備で必死に相手を押さえ込んでいたし、
初戦はマルセロに好き勝手やられた右サイドもチョルルカが懸命に守った。そして何より讃えたいセンターバックの二人の鬼気迫る守備。
ドーソンは気合が入りすぎてクリアしようと競り合いに行って裏を取られる場面もあったけど、C・ロナウドの反転からのシュートは
体を投げ出してブロックしたし、ギャラスは流石の経験とリーダーシップを発揮してバックラインをなんとか落ち着かせていた。
時折、バックラインからの繋ぎで危うさを見せたけど、この日のギャラスは大きく、頼もしく見えた。本当に獲得して良かったな…と。

そんなチーム一丸の結束力は前半を上々の内容で折り返す原動力となった。しかし、そんな張り詰めた集中の糸が一つのミスによって
プツリ…と切れてしまったのかもしれない。そう思えるほどに、その後のスパーズは力なく、前への推進力も失ってしまったように見えた。

50分、C・ロナウドの強烈なシュートがゴメスを襲う。すると、ゴメスが痛恨のミス。ボールは転々と自陣ゴールに吸い込まれた。
C・ロナウドがシュートを放ってから、ゴメスが弾きそこねて、ボールが転がり、ゴメスが慌てて追いかけて…の一連の流れが
まるでスローモーションみたいに、その瞬間だけ時間が止まったかのようだった。時間が経った今でもそこだけくっきりと。

ゴメスは失望してるに違いない。猛烈な批判も不要論も再燃することだろう。だが、僕はどうしても彼を責める気にはなれない。
もちろん、彼の明らかなミス。他のGKだったら弾いていたかもしれない。加えてゴメスのこういうミスは今季初めてでは無い。
でも、思い返して欲しい。今、ここでこうしてCLの舞台に立てているのはゴメスのおかげでもあることを。昨季MVP級の活躍で
数々の試合を救ってきたゴメスの奮闘なくして今季のCLは無かった。きっと、それはチームメートもサポーターも分っているだろうけど。
誰か一人を責めるのは簡単だ。試合の結果を誰か一人の責任に出来るならどれだけ楽か。でも、全員が同じ想いを胸に戦ったこの試合で、
しかもこのミスがあっても無くても結果に大きく左右しない状況で、このゴメスのミスだけをクローズアップすることには何ら意味が無い。
小さかった可能性を更に小さくしたのは事実だけど、ゴメスがミスして負けたのではなく、負けるべくして負けたのだと思うから。

4点ビハインドからの反攻を目指したチームに余りにも重い追加点。広げられた5点の差が持つ「インパクト」に反撃する余力は奪われた。
結局、最後までゴールを割ることは出来なかったし、時間の経過と共にその熱量はトーンダウンしていった。それでも、最後まで
ホームのサポーターを落胆させるような情けない戦いぶりでは無かった。きっと、TVやPCの前でこの一戦を見守ったファンにとっても
同様にネガティブな印象は抱かなかったのでは無いだろうか。少なくとも僕はそうだ。不恰好でも遮二無二ゴールに迫る選手たちの姿に、
もはや結果は解っていても鳴り止まず、むしろ時間の経過と共に増すチャントにここまでの道筋がフラッシュバックして胸が熱くなった。

■祭りのあと。夢の続き…

試合の終了を告げるホイッスルは、すなわちトッテナムにとって初めてのCLの大冒険の終りを告げるものとなりました。
ホワイトハートレーンに詰めかけた大観衆の万雷の拍手はいつまでも鳴り止まなかった。誰もが選手たちの健闘を笑顔で讃えていた。
それこそがサポーターの選手たちへのアンサーだった。余計な言葉なんかで飾り立てるよりも遥かに伝わる敬意と労いと感謝。
改めてスパーズのファンでいることに誇りを感じたし、僕もここまで楽しませてくれてありがとうと選手達に感謝の気持ちで一杯です。

レアルは強かった。冷静に振り返っても2戦を通して実力差は歴然だったし、経験、個人能力含めてあらゆる面で劣っていたと思います。
正に完敗。でも、相手が巨人レアル・マドリーで良かったとも思います。まだスパーズに足りない「何か」を気づかせてくれたから。
敵将のモウリーニョは試合前も、試合後もトッテナムに、かねてより良い関係を築いているレドナップに敬意を払ってくれた。
だから悔いは無い。最後にホームで誇り高く戦う姿を見れただけで、僕は満足だし、グループステージで昨季王者のインテルを、
決勝ラウンドでセリエAの強豪ACミランを打ち破ってのベスト8は快挙だと思う。胸を張って言える。素晴らしい戦いぶりであった…と。
この大会を通じて得た貴重な経験を糧に前に進んで欲しい。今季のCLの冒険で得た財産は、必ずや未来に繋がると僕は信じています。
願うならば、また一つ逞しく成長していつか再びレアルとやりたいですね。

今日のGood ギャラス。落ち着いた対応と粘り強い守備、抜群の存在感で守備陣を引っ張った。
今日のBad  ゴメス。強烈、且つ変化していたボールで対応は難しかったが失点は彼のミス。この汚名を次に注ぐべし。

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【第32節】 トッテナム vs ストーク・シティー

イングランド・プレミアリーグ10/11 32節

Tottenham Hotspur 3 - 2 Stoke city 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  3  0  3            
ストーク  2  0  2
得点
Spurs:クラウチ2、モドリッチ
Potters:エザリントン、K・ジョーンズ

1011 32
Subs:Cudicini , Bassong , Jenas , Rose , Sandro , Defoe


厳しくなった4位争いに踏みとどまるためにも絶対に勝利が欲しいトッテナムでしたが、ホームにストークを迎えた一戦は3-2で勝利。
勝利の立役者はCLレアル戦で退場したクラウチ。ホームのサポーターの前で意地の2発を叩き込み、2ヶ月ぶりの勝利に導いています。

■ハドルストン、カブールの復帰
今季は常に怪我人が出ていて満足にスカッドを組めない時期が続いていますが、これからの大事な終盤戦に向けて明るいニュースが。
最終ラインにはカブールが、中盤にはハドルストンが、それぞれ数カ月に及んだ長期離脱から復帰を果たし、メンバーに名を連ねました。

キング&ウッドゲイトに計算が立たず、ドーソンとギャラスへの負担が増していたセンターバック陣にカブールが戻ってきたのは有り難い。
そして、展開力に秀でたハッドの復帰も心強い。ここ最近は細かいパス交換からの中央突破にこだわりすぎてピッチを幅広く使った攻撃が
少なくなっていたので、長短のパス精度が高い彼が中盤に加わった事で、よりバリエーション豊かな攻撃に期待がもてますからね。

■汚名返上の2発。クラウチの意地
で、試合なんですが立ち上がりから素晴らしかったと思います。開始早々からベイルが挨拶がわりのミドルを放ち、チームに活を入れると、
直後にも再びベイルが左サイドを突進し、グラウンダーのクロス。惜しくもカットされるも積極的な姿勢でゴールを狙います。
その後もベイルにボールを集める展開が続き、ベイルもその期待に応えるかのようにボールを持てば常に相手DFに向かって仕掛けて、
クロス、或いはシュートでCKを奪うなどいい動きでした。左サイドが詰まった時には大きなサイドチェンジで右サイドに展開したりと、
強引さと試合のリズムを作る賢さが程よいバランスでプレー出来ていた。ここ最近はあまりインパクトを残せていない印象でしたが、
この日は彼がボールを持てばチャンスが生まれそうな気配がプンプンでしたし、実際に鋭くキレのある動きで好機を作ってました。

そんな展開から早めのゴールが生まれます。ベイルが得たCKを相手の隙をつくショートコーナーで始めると、パブの素晴らしいパスが
クラウチの頭にピタリ。相手GKベゴビッチもノーチャンスの見事なゴールで先制。レアル戦では開始15分で退場し、大敗の戦犯となった
クラウチのサポーターへの謝罪と自らの愚行を取り返さんという意地が生んだ一発。不振のFW陣二人が絡んで挙げた貴重な先制点ですが、これが実に公式戦5試合ぶりのゴール。いや~ホントに長かった。この1ゴールでモヤモヤが全て吹き飛んだとは言えないけど、
ずっと無得点が続き、どこか閉塞感が漂っていたムードを、傾きかけた流れを取り戻すキッカケにはなるであろう貴重なゴールでした。

その後も攻め手を緩めないこの日のスパーズ。積極的に圧力をかけて相手を押し込む展開が続きます。追加点はわずか7分後。
パブリュチェンコが巧みなポジショニングでボールを受け、粘ってキープすると空いたスペースを見逃さず走りこんだのはモドリッチ。
鋭く切れこむと、相手GKの動きを見透かしたかのような冷静な流しこみで彼にとっても久しぶりのゴール。これは気持よかった(笑)
早々に2ゴールを奪い、開始してから25分辺りまでは完全なスパーズペース。こういう試合を観たかったんだよ!というような展開。

しかし、そこに生まれた一瞬の隙。ほとんどチャンスを作れていなかったストークですが、エザリントンが得意のドリブルで自ら決める。

ドーソンがサイドにまんまと釣り出され、ポッカリ空いたスペースを埋めようとカバーリングに追走したのはハドルストンでしたが、
そのスピードの差はいかんともし難く、突破からそのまま失点に繋がってしまった。あまりにもあっさりと決められちゃいましたね。

すぐに1点返されたものの、流れは依然としてスパーズ。エコトが素晴らしいフィードで右サイドのチョルルカを走らせると、
一端落ち着かせてハドルストンへ繋ぐとこれまた素晴らしい精度のクロスがクラウチの頭にピタリ。悠々と競り勝ちヘッダーで追加点!
エコトとハッドのキック精度の高さ、チャーリーの落ち着き、クラウチの高さが融合した、この得点が個人的には一番良かったですね。
見逃せないのがこの一連の流れの起点となったのがラフィーの粘り強い守備です。果敢なタックルでプレッシャー与えてましたからね。

■気の緩みからの失点で意外な接戦に…
せっかく2点差に広げたのに再び油断から失点を許すことに。ベイルが一瞬気を許してボールロストするとK・ジョーンズが左足を
豪快に振り抜くとそのままゴールネットに突き刺さってしまう。これまた余りに淡白で、余計な失点。ワンチャンスを確実に決められた。
全体的には決して内容は悪くなく、むしろ良い部類であったが結局は3-2で前半終了。もっと楽に進められるはずだったのに…。

押し気味に試合を進めながら最小点差で迎えた後半は、前半とは打って変わって難しい戦いを強いられることになってしまいます。
モドリッチやベイルの仕掛けから惜しいチャンスを創りだす一方で、K・ジョーンズの突破からあわや失点の場面も作られヒヤリ。
直後にはペナントのクロスからまたしてもK・ジョーンズにヘッダーで決定機を作られこちらもヒヤリ…とハラハラさせられる展開に。
やはり1点差だと何が起こるか分りませんし、前半に許した軽率な失点で試合を難しくしてしまったなぁ…という印象でしたね。
ストークがそれほど良かったとは思いませんが、K・ジョーンズであったり、ペナントだったり、デラップもそうですが個性があって、
局面で勝負出来る選手が揃ってるクラブは厄介だと思いました。守備陣がなんとか踏ん張ったけど、あわやドローもありえましたからね。

■相変わらずの自由気ままな攻撃陣もこの日はポジティブ
この日もラフィーが変則的なポジショニングをとってまして4-4-2とはいえ、かなり流動的なポジショニングでしたが、この試合に関しては
上手くハマった印象です。ラフィーが空けたスペースにパブが流れてボールをキープしたり、中盤の底からモドリッチがゴールに近いところで
頻繁に絡んだり。ラフィーも流石のキープ力でタメを作り、スルーパスを狙うなど、なかなか上手くボールが回っていたように思います。
特に良かったのがパブの働き。彼はゴールこそ無かったですが素晴らしい出来でした。前線で体を張ったポストプレーも効いていたし、
中央が詰まったらサイドに展開して作り直す視野の広さも見せ、組み立てにも効果的に絡んだ。今季の中でも良かったんじゃないかな。

ラフィーがあまり高い位置にポジション取らずに、1.5列目のスペースをパブが上手く活用出来たのが良かったのかな…と感じました。
中央突破にこだわりすぎず、適度にサイドからの崩しも織り交ぜてたし。ここら辺はハッドが巧く散らしていたのもあるかもしれない。
長身2トップにラフィーが入った4-4-2ということで正直に言うと試合前は不安の方がやや大きかったんですが、ストークがあまり積極的に
攻めてこなかったこともあって、割と主導権を握って押しこむ事が出来ていた。こういう試合が続けられればいいんですけどねぇ…。
攻撃陣が良かった一方でここ最近安定していた守備面で2失点を喫したのはいただけなかった。ただ、崩されて失点したというよりは
一瞬の油断、隙を巧く突かれた印象なので、あまり悲観はしてないかな。とりたてて守備陣にミスが多かったわけでは無いですしね。

■わずかに変わった風向きをしっかりと掴め。
まずはリーグ戦でおよそ2ヶ月ぶりに勝利し、ポイント3を積めた事にホッとしています。と同時に、ここ4試合続いた無得点も止めた。
リーグテーブル下位のクラブの取りこぼし3連発&CLレアル戦の大敗で一気に雲行きが怪しくなっていたところなのでこの勝利は大きい。
しかし、これで流れが変わった!とするにはまだ足りない。本当の意味で流れを手繰り寄せ、正しい道に戻るには連勝が必要です。

まずはCLレアル戦。これはリーグ戦とは直接関係無いですし、0-4のビハインドなのでもう大敗覚悟の特攻布陣でいいと思いますが、
何より重要なのがその後のホーム2連戦。宿敵アーセナル相手のダービーとWBA戦。ここは是が非でも勝ち点6を見たいところです。
マンCがリバプールに敗れて更に混戦模様に拍車がかかったのはトッテナムにとって願ったりの展開です。今後も他力本願は続きますが、
それも自らが勝ち続けてこそ意味があるというもの。この勝利で気を抜くこと無く、継続に期待したい。まだまだこれからです。

今日のGood クラウチ。CLレアル戦の退場を自らの意地の2発で取り返した。汚名返上の働きを素直に讃えたい。
今日のBad  特に無し。目に見えて悪い選手はいなかったように思います。

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【CL ベスト8】 トッテナム vs レアル・マドリー(A)

UEFA・Champions League 10/11 Quarter-finals 1st-leg

Real Madrid 4 - 0 Tottenham Hotspur 
         
Stadium:サンチャゴ・ベルナベウ

              前半   後半   合計                               
レアルマドリード  1  3  4             
トッテナム  0  0  0
得点
Spurs:
Real:アデバヨル2、ディマリア、C・ロナウド

1011 CL8 1
Sub:Cudicini , Huddlestone , Kranjcar , Pavlyuchenko


初出場のCLでベスト8に進出する快挙を果たし、迎える一戦は世界屈指の強豪レアル・マドリー。意気揚々と敵地サンチャゴ・ベルナベウに
乗り込んだトッテナムですが、終始レアル・マドリーの猛攻にさらされる厳しい展開に。最終的には4発を叩き込まれて完敗です。

レアル・マドリー恐るべし。強い、強すぎる。もう、ぐうの音も出ないぐらいの完敗です。本当に凄まじい程の圧倒的な強さでした。
ある程度劣勢は予想していたものの、まさかここまでチンチンにされるとは思わなんだ(苦笑)言い訳する余地の無い完全なる敗北。
試合終了の笛が鳴って、あぁ…やっと終ったと安堵すら覚えるほどの敗戦でした。悔しい、悲しいというよりも、ただただ呆然という感じで。

■開始15分でのクラウチ退場。ゲームプランは狂ったのか?
基本的にはオープンで攻撃的なフットボールを志向するトッテナムですが、場所は敵地ベルナベウ、相手は破壊力のあるレアル・マドリー、
アウェーゴールルールなど色んな要素を加味して、この試合に臨むに当たって想定されるプランは概ね以下の通りだったと思います。

・攻撃よりも守備に重心を置いて、相手の攻撃をなんとか凌ぎながら両翼のスピードを活かしてカウンター一発
・守備力を考えても1~2失点は覚悟の上。最小限に失点を抑えて、少なくとも1点とって2nd-legに繋ぎたい
このプランを遂行するに当たっては守備陣の120%の奮闘は言うまでもないですが、キーとなるのは両翼のサイドアタッカーの存在。
規格外のスピードで相手のサイドに脅威を与える左サイドのベイルと右サイドのレノン。この二人がサイドを制する事が出来れば、
機会は少ないだろうが一発沈めるチャンスはあるはず…と睨んでいました。逆に言えば、この作戦以外には活路は無いだろう…とも。
しかし、CLアンセムをバックに整列するスパーズの選手の中にレノンの姿は無かった。どうも試合前のアップ中に不調を訴えたらしい。
これは残念。しかし、こればかりはしょうがない。代わって抜擢されたのはジーナス。サンドロ、モドリッチらと中盤を形成する事に。

白い小旗が振られ、超満員に膨れ上がったベルナベウ。異様であり壮観。緊張感と興奮が同居する素晴らしい雰囲気の中で試合開始。
序盤からホームの大声援をバックにレアルが攻勢に出る。出場が微妙と噂されたC・ロナウドが挨拶がわりに鋭いクイックからミドルを放つ。
続けざまにディマリアが至近距離から狙うもチョルルカが体を張ったブロック、辛くもCKに逃れるもアデバヨルにヘッダーでねじこまれた。
開始4分にして早くもリードを許す。レアルの圧力は凄まじく、ボールを持っても数人が猛然とチェイス、バックパスで交わすのが精一杯で
クラウチへのロングボールでなんとか陣地を回復する厳しい展開。そのクラウチも焦りと意気込みが空回り、早くも一枚目のイエローカード。
迎えた15分、難しい試合を更に難しくする予期せぬ展開に。50:50のボールをタックルで競り合いに行ったクラウチが2枚目の警告で退場。

11人同士での戦いでも厳しいというのに、まさか前半15分で10人で戦うことになろうとは…。レドナップも頭を抱えたことでしょうね。
心情的にはクラウチは責めたくはない。なんとか前線でボールを奪ってやろうという意気込みが、少しだけ出過ぎただけだろうから。
だけど、軽率だったのは確か。2枚目に関しては50:50の競り合いだから多少不運だけれど、既に1枚貰ってる選手のプレーでは無かった。

これで残り時間75分余りを10人で戦わなければならない。だが、ゲームプラン自体にはそこまで影響は無かったのでは無いかな?と思う。
そもそもカウンターからの一発ぐらいしかチャンスは無いだろうと思ってたし、それはクラウチがいようといまいとそうは変わらない。
ただ一つ計算が狂ったのだとすればプラン(戦略)では無く、そのプランを形にするアプローチ(戦術)だったんじゃないかな…と。
クラウチには規格外の「高さ」という武器がある。彼が前線にいるだけで、ある程度引いて守りを固めても預けドコロがある。
事実、序盤戦では彼はその高さで競り勝ち、ボールを繋いでいた。そのクラウチを欠き、苦しい時の「放りこみ」が使えなくなった。
陣地の回復も出来ない、前線でボールが収まらない、中盤へのプレッシャーが厳しく全く自由にさせてもらえない…の三重苦となれば、
スパーズに残された選択肢はただ一つ『バックラインからのフィードを相手DFの裏のスペースに出してベイルを走らせる』これしかない。

残された唯一と言っていい希望をベイルはなんとか形に結びつけようと奮闘していた。アロンソにカットされたものの左サイドを突進、
直後にはドーソンからの素晴らしいフィードをワントラップで相手の前に出ると、惜しくも枠を逸れたが強引ににシュートに持ち込んだ。
今思えば90分間を通して唯一無二の絶好機だった。ここで決められなかった時点で後半のベイルの沈黙は半ば「約束されていた」。
相手は智将モウリーニョ。この男がスパーズ唯一の希望を、裏を返せば自チーム唯一の不安をそのまま放置するわけが無いからだ。

■怒涛の猛攻に防戦一方。絶望の3失点
レアルの猛攻は続いた。果てしなく。前半終了間際にはあわやPKの場面が連続するも、そのどちらもPK判定にならずラッキーだった。

1つ目はディマリアのシュートコースに体を投げ出したドーソンのハンド。見るからにハンドだと思いました。あ~!って声出たもん。
改めて上の画像見ても当たってますね。2つ目はギャラスがエリア内でアデバヨルの突進を防いだ場面。これも取られてもおかしくない。

前半は圧倒的な猛攻を受けながらドーソン、ギャラスを中心に執念の守りで耐え抜いた。3~4点取られそうな展開で、失点は1に済んだ。
これならまだ希望はある。45分で0-1。内容を考えたら上々の結果。あわよくば1点返して試合を終えられれば悪くないじゃないか。

だが、この希望は甘かった…。

迎えた後半頭からラフィーに変えてデフォー投入。動き回ってワンチャンスに賭けるしか無い現状では然るべき選択肢であったように思う。
前半だけで退いたラフィーは古巣との対戦で燃えてただけに悔しいだろうが、この展開だったら交代もやむなし。彼の出来どうこうでは無い。
だが、デフォーにも絶望的にボールは来なかった。一度だけ、カウンターからキープしてベイルのチャンスをお膳立てしたけど、それだけ。

前半の戦いだけ見ても凄い圧力だな(汗)と思っていたが、序の口でした。後半開始早々からスパーズは自陣に釘付け。
素早いパス回しから、C・ロナウドがディマリアが、マルセロが高い個人能力でスパーズ守備陣をいとも簡単に崩していく。
さながらハーフコートマッチの様相。スパーズの選手たちはほとんど全員がゴール前に戻って必死で耐える、耐える、耐える。

トッテナムは守るだけで精一杯。必死でボールを奪ってもモドリッチは猛烈な圧力にボールを運べず、ジーナスは力なくボールを下げた。
頼みのベイルにはボールが渡れば3人がかりのマーキング。そりゃ、そうだ。ここしか攻め手が無いんだもん。これでは流石の彼も無力。
それでも必死で走った。数少ない機会に一発沈めようと、諦めずに走った。終盤には足がつり、ボロボロになるまで走ってくれた。

エコトもチョルルカも何度も脅かされたが最後の最後の場面では体を張ったし、サンドロは相変わらず豊富な運動量でボールを追った。

しかし、高い組織力と個人技が融合したレアル攻撃陣を前にしては持ちこたえる事が出来なかった。1失点で耐えていた守備陣も遂に決壊。
左SBとは思えない突破力と引き出しの多さをまざまざと見せつけていたマルセロからのクロスをアデバヨルがドンピシャでヘッダー。
ボールがゴールネットに静かに吸い込まれていく様を、GKのゴメスも競り合ったギャラス&ドーソンもただ見送るしか無かった。
ディマリアの豪快なミドル、C・ロナウドのダイレクトボレーで次々と加点され、気がつけばスコアは絶望的になっていった…。

■誇りを懸けて。ホワイトハートレーンで「不可能」に挑む
0-4。ほぼ絶望的なスコアであるのは間違いないと思います。この試合を見る限り、やはりあらゆる要素において両者の差は歴然。
ここまで来ると逆にスカっとする程の敗戦ですけど、恐らくはこれが現状でのトッテナムの限界なのだろうな…と思う。悔しいけれど。
ただ、これで終ったわけではありません。もう1試合ある。それもホームで。限りなく可能性はゼロに近い。だけど、ゼロでは無い。

でも、僕は結果なんかもはやどうでもいいんです。もうある意味では覚悟は出来てる。それよりも遥かに大事なものがあると思う。
また大敗したっていい。最後まで諦めず戦う姿勢が見たい。トッテナム・ホットスパーの誇りを懸けて。それが見たい。ただ、それだけ。
もはや失うものなどないさ。攻めて、攻めて、攻めダルマのように攻めればいい。3点取られても4点返してこそスパーズだろ!と。
この日、4点リードされてもなお、スパーズサポーターの「聖者の行進」がベルナベウに響き渡った。それを選手は力に変えて欲しい。
この日は完敗だった。ショックもあるだろう。でも、ここからどう次に向かうか。その姿勢が必ずや未来に繋がる。僕はそう信じたい。

今日のGood 該当者なし。残念ながら全ての局面において負けていた。特筆して良かった選手は挙げられない。
今日のBad  クラウチ。責める気は無い。だが、軽率な退場ではあった。2戦目に不在なのも痛い。

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【第31節】 トッテナム vs ウィガン

イングランド・プレミアリーグ10/11 31節

Tottenham Hotspur 0 - 0 Wigan Athletic 
         
Stadium:DWスタジアム

              前半   後半   合計
ウィガン  0  0  0                              
トッテナム  0  0  0            

得点
Spurs:
Latics:

1011 31
Subs:Cudicini , Rose , Huddlestone , Pienaar


ここ1ヶ月勝利から遠ざかるトッテナム。4位争いに黄色信号が灯る中でアウェーDWスタジアムで行われたウィガンとの一戦は、
終始チグハグな戦いぶりでスコアレス・ドロー。3戦連続のドローという大ブレーキで4位を争うライバルの背中が遠くに霞む…。

いや~やっちまいましたね(悲)いや、もう今季に関してはこの試合に限らないんですけど、あまりにもふがいない、覇気の無い戦い続きに
観ているこちらも心が折れかけますね、こりゃ。とてもじゃないけど、CLを目指します!なんて声高に叫べる状態じゃないですもん(苦笑)
こんな試合をダラダラと何試合も続けてるようじゃ、CL挑戦権を口にすること自体がおこがましいとすら思ってしまう程の体たらくですよ。
もう、試合直後にはブチキレそうなくらいでしたが、なんとか心を平静に保ち、冷静に振り返ってみましょうか。しんどいけど…(笑)

■この終盤に新布陣を試す謎
正直スタメン発表から嫌な予感はありました。4-4-2で両翼にラフィーとモドリッチ。キープ力のあるゲームメーカーを両翼に配して
優位なポゼッションから攻め立てると言えば聞こえはイイですが、裏を返せば純粋なサイドアタッカー不在。中盤セントラルのジーナスと
サンドロのコンビも守備力には問題無いものの展開力には欠ける。サイド攻撃がほぼ皆無になるであろう事は火を見るより明らかでした。
試合が始まって数分で早くも感じる違和感。ラフィーが完全に中央のトップ下の位置に陣取り、逆サイドのモドリッチも中央寄りに
ポジションをとるため両サイドに人がいない!試合前にある程度予想はしてましたが、その予想を遥かに超えたカオスなポジショニング。
4-4-2フラットで両翼にラフィー&モドリッチではなく、実質的には3センターでトップ下にラフィーの4-3-1-2と表現するのが適当でしょう。

この布陣自体が僕の記憶が間違いで無ければ今季初めてのはずだが、果たしてこの布陣はレドナップが意図したものだったのか?
思うに半分はイエス、半分はノーでしょう。本来、スパーズはサイドにスピードあるアタッカーを配しての縦に速いサイド攻撃が主体の
チームですが、ベイルが負傷で離脱し、レノンもベンチに控えてはいるが怪我を抱え、万全の状態では無い。この二人を欠いていた事で、
サイド攻撃は捨てて、細かいパス交換から中央を割っていこうという意図だったのはある程度予想がつくし、そうせざるを得ないのも分かる。
だが、余りにもサイドを軽視し過ぎた。中央突破もサイド攻撃もそれぞれ単体では相手の守備を崩す事はそう容易くは無いもので、
どちらかに比重が偏ったとしても一方があることが相手への牽制になり、迷いを、隙を生じさせるもの。どちらか一つでは読まれ、威力を失う。

この試合を観た限りレドナップは個々のポジショニングやボールの動かし方にはあまり制約を持たせてなかったのではないか…?と思う。
サイドアタッカーがいない、じゃあ中央でポゼッションで崩すしか無い。どうする?となった時に、ラフィーに自由を与え全権委任して、
なんとかしてくれ!程度の策だったのでは。そうでなければラフィーがバランスを崩してまでも中央に陣取り続けた事に説明がつかない。
いや、実際は細かく指示していたのかもしれないが、僕にはそんな意図は感じられなかったし、「チームとして」機能してはいなかった。

なので僕なりの結論としては新布陣を「試した」のではなく、中盤より前の選手にある程度自由にやらせた結果、「こうなった」んだろう…と。
本来であれば残り10戦を切ったシーズンの佳境も、佳境のこの時期にシステム云々を論じなければいけない時点でどうかと思いますが、
それ以前の問題というか、レドナップが余りにも無策という事なんでしょう。まぁ、彼には戦術的な面ではこれっぽっちも期待してないので、
開き直ってクラウチ1トップで放りこみ狙った方がまだ確率が高かったような気がしないでもないです。結果論ではありますが(笑)

■両サイドバックの資質
この布陣でサイドを活かそうと考えるならば、流動的に中央の選手、或いは2トップのいずれかがサイドに流れなければいけない。
時折モドリッチがサイドに開いてボールを受けて起点になったり、サンドロが右サイドに飛び出してピンポイントのクロスあげたり…と、
それなりに試行錯誤していましたが、何よりこの戦い方で重要なカギを握るのが両サイドバックの攻撃参加による質の高い貢献の有無。
この日の両SBは右がチョルルカで左はエコト。僕はこの二人の守備面における評価は割と高い方だし、ある程度信頼を置いています。
が、こと攻撃面となると話は別。エコトは高い位置までオーバーラップすることは稀であるし、上がったとしてもあまり仕事はしない。
チョルルカもまた然りで一列前にレノンがいればレノンが思い切って攻撃できる下地を整える事には長けてるが、彼自身が攻撃参加して
有効なクロスなり、フィニッシュに繋げたりにはあまり期待していない。というか、チョルルカにそれを求めるのはちょっと違う気もする。
タイプ的にはCBに近く、堅実な守備でサイドを封じるのが持ち味で、高い位置でボールを貰っても手詰まりになるのが関の山でしょう。
こんな二人なので、4-3-1-2に一番求められるSBの働きを彼らに求めるのは酷であるように思える。端的に言えば「資質が無い」のだから。


この日のチョルルカの負担は事の他に大きく、ちょっと気の毒な気がしました。守備に加えて、攻撃においても一人で担ってるわけで、
サイドのスペースをカバーしなければならない範囲が広すぎて、いつも以上に運動量が求められるし、守備にも影響を及ぼすという悪循環。
これは逆サイドのエコトも同様でいつもより高い位置を取らねば…という意識が危ういポジショニングに繋がり、何度か裏を取られてる。
対面してたのがスピードとドリブルの鋭さには定評のあるエンゾグビアであった事を差し引いても、お世辞にも及第点とは言えなかった。
バックラインと中盤の4-4ブロックで中盤と連携して守ってる時には目立たなかった粗が一気に噴出してたという印象だったかな。

ただ、エコトもスピードや上手い体の入れ方で何とか持ちこたえていたし、バソングが要所でエコトを助けていたので大事には至らず。
逆サイドのチョルルカへの負担もサンドロがいつも以上にサイドをケアする意識でカバーしていたので失点には至りませんでした。

ちょうどサンドロの話題が出たので彼の出来にも言及しますが、彼はここ数試合ずっと本当に素晴らしい働きをしてくれていますね。
この日も3センターの一角として守備に奔走し、前線の流動的(無茶苦茶とも言う…笑)なポジショニングで空いたスペースを埋め、
的確なタックルでピンチの芽を摘み、前述したサイドからのクロスだったり、バックラインでボールを奪って独力で40~50mをドリブルで
猛烈な突進を見せたり…と見せ場は十分でした。まだまだ中盤でのボールの動かし方とか気になる面もあるけど、この試合も光ってました。
ハドルストンの復帰が近づいてるけど、この感じだとサンドロがそのままレギュラーに定着するのでは?と思わせる獅子奮迅ぶりですよ。
まぁ、ハッドには彼には無い展開力やミドルがあり持ち味が異なるので、上手く使い分けていけば面白そうではありますけどね。

■2トップは完全に沈黙。だが…
この日先発したのはデフォーとパブの2トップ。後半途中からデフォーに代えてクラウチを投入しましたが、90分を通して見ても、
FWはほとんど仕事らしい仕事をしていませんでした。デフォーにしろ、パブにしろ1トップ時に比べればやりやすそうな印象は受けたが、
決定機を作り出した場面は殆ど無かったと言っていい。むしろ、FW全員シュートすら放っていたのか?というぐらいの存在感の無さ。
もちろん、彼ら個々の出来が芳しくなかったのは当然ですが、彼らだけに責任を押し付けるのもいかがなものか?と思わざるを得ません。

なぜなら彼らがフィニッシュに持ち込めるようなボールをこの試合で中盤以下の選手がどれほど供給していたか。数える程しか無いでしょう。
いくら前線でいい動き出しをしてても(それほどしてはいなかったが)良質なパスが、クロスが来なければFWは仕事は出来ません。
それがほとんど無かったので個人的にはFWをスケープゴートにするべからずと感じます。決定機を外し続けてるんなら話は別だけど。

むしろ、責められるべきは無難な横パスに終始して、最後まで前線と噛み合わずチグハグな攻撃を繰り返した中盤の選手なのであって、
その筆頭はラフィーであるべきです。もちろん、彼自身もトップ下や中盤の底に位置を変えてなんとか打開しようという姿勢は見えたが、
前述したようにこの日の布陣はラフィーが誰よりも自由を与えられた、言ってみれば「王様」スタイルなわけですから、トップ下で決定的な
仕事がほぼ出来なかったのはやはりいただけない。得意の積極的なシュートも少なかったし、パスも呼吸が合ってませんでしたね。
ただ、彼個人のプレー一つ一つはそれほど酷かったわけでは無くて、チームとして彼に自由を与えすぎなのがいけないんだと思います。
もっと動き方なり、ポジションを制約して役割を明確化した方が2トップもやり易いし、フォローする他の選手の負担も減るんじゃないかな。

気になったのがパブとラフィーのノッキングがしばしば見られた点。なぜかこの日のパブは1.5列目ぐらいの位置でボールを受けようと
降りてくる事が多くて、ラフィーが使いたいスペースでカブる場面がしばしば見られた。4-4-2フラットの時ならば頼もしい動き方だけど、
この日のようにラフィーがトップ下に君臨する戦い方をするなら、ゴチャゴチャになって結局フィニッシュに持ち込めずになりそう。

この二人のノッキングもそうですが、3センターの位置が近すぎてセンターサークル付近に人が密集してるのに、サイドがガラガラとか
各選手間の距離感が近すぎ、或いは遠すぎだったのが一番気になった所かな…と。バランスが悪いんですよね。ピッチを広く使えていない。
対するウィガンがピッチを広く使ってサイド攻撃と、中央突破、放りこみと攻め手をおりまぜながらバランス良く攻めてたのとは対照的。
あとは仕掛けの意識の差ですかね。エンゾグビアにしろモーゼスにしろ、クレバリーでしたっけ?みんなボールを持ったらまず仕掛ける。
対してスパーズはどうか。そういうタイプの選手が少なかった事もあるけど、一対一で勝負しようという意識がやや薄かったのではないか。
そういう細かな点でもこの日はウィガンに分があったし、この一戦にかける熱量の差でも劣っていたのでは劣勢も致し方無い気がします。

■信号は黄色から赤へ。もう一つも落とせない
ファンである以上、選手が最後まで諦めず戦っている以上は、かすかではあるけど残っている希望を捨てず信じるつもりではいます。
無論、可能性がゼロになるまで諦めはしませんよ。が、正直かなり厳しくなったと思います。マンCが負けるのをただ祈るのみ(笑)

スパーズとしてはもうくどいけど一戦一戦それこそカップファイナルのつもりで全部勝つぐらいの意気込みでいかないと届かないでしょう。
いや、もう全部勝っても上が落ちてこないと届かない所まできてしまってるんだけど、今はもう自分たちが勝ち続ける事しかない。
CLに出ると出ないでは雲泥の差。色んな意味で。だからこそ、残り8戦死に物狂いで勝ちに行って欲しい。石にかじりついてでも。
その為には僕らだって、それこそ死に物狂いで応援しますよ。まだ諦めるには早い。そう自分に言い聞かせて来週を待ちます。

今日のGood ゴメス。幾つかあったピンチも的確な判断での飛び出しと安定したセービングでチームを救った。
今日のBad  レドナップ。「戦術ラフィー」は裏目に。負傷者が多く苦しいが、次善の策がこれでは不満。もっとシンプルに。

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