2010年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年12月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | comments(-) | TOP↑

≫ EDIT

【第15節】 トッテナム vs リバプール

イングランド・プレミアリーグ10/11 15節

Tottenham 2 - 1 Liverpool 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  0  2  2            
リバプール  1  0  1
得点
Spurs: O.G(シュクルテル)、レノン
Reds :シュクルテル

1011 15
Cudicini , Corluka , Kranjcar , Pavlyuchenko


ホーム、ホワイトハートレーンに4位を争う直接ライバルの一つ強豪リバプールを迎えた一戦は、先制されながらも後半ロスタイム、
レノンの劇的逆転弾でトッテナムが勝利!これで公式戦4連勝。リーグ戦でも3連勝を飾り、ようやく上昇気流に乗ってきた模様です。

■前半のみで2人が負傷のアクシデント、狂ったゲームプラン
開始10分にして早くも一つ目のアクシデントがトッテナムを襲います。攻撃の核として期待されたラフィーがヒールで折り返しを
狙った際にハムストリングを痛めた模様で、交代を余儀なくされる。これは痛い。もう少し観たかっただけに残念だが仕方ない。
代わって投入されたのがデフォー。それに伴って4-4-2へと急な布陣変更。これは計算外だった。デフォーは長期離脱から復帰まもなく、
まだ万全の状態では無かったはず。恐らくはラフィーで行ける所まで行って、70分前後で満を持してデフォー投入…というのが
レドナップのプランだったと思われる。しかし、そんなアクシデントの不安をかき消すかの如くデフォーがキレの良い動きを見せる。

前線から激しいプレスをかけたり、中盤からのパスを引き出す為にサイドに流れたり。しかも、相手を背負ってもフィジカル勝負で負けず、
しっかりとボールをキープして押し上げを促す。ここら辺はさすがの働きぶり。そんなデフォーに大チャンスが到来したのは30分過ぎ。
スローインに素早く反応したモドリッチのグラウンダーでの折り返しがレイナを強襲、弾いたボールをデフォーが詰めるもキャラガーが
間一髪でブロック。ゴールはならずもストライカーらしい嗅覚を感じさせ、惜しかった。この他にも積極的にゴールを狙う姿勢で好印象。

2つ目のアクシデントは前半も残り10分ほどとなったところでのカブールの負傷交代。トーレスのシュートをブロックした際に
腰か臀部か解らんが痛めた模様。碌にウォーミングアップも出来ないままバソングが投入される。前半だけで2枚の交代カードを負傷により
切らなければならなくなったのは誤算だった。だが、代わって入ったバソングもデフォー同様に素晴らしい働きを見せてくれた。

前半ロスタイムにトーレスが抜け出した決定的な場面。全力疾走で追走すると間一髪で体を投げ出し、執念のタックルで防いでみせた。
急なアクシデントで試合途中からゲームにすんなり入るのは難しいものです。こういうテンションの高いビッグゲームでは尚更。
しかし、デフォーもバソングもそんな不安を微塵も感じさせないパフォーマンスを見せてくれた。これはチームにとって大きい。
こういう不測の事態にこそチームの総合力が問われますからね。そういう意味ではこの日の二人の活躍は非常にポジティブなものでした。

■お互いが攻め合うスリリングな攻防、一進一退のシーソーゲーム
今季は開幕から思わぬ不振のリバプール。昨季CL出場圏内から脱落し、代わりにCL出場権を得たのが我らがトッテナムということで、
是が非でも直接ライバルを叩き完全復活への足がかりとしたい一戦だったことでしょう。それはもちろん、トッテナムにとっても同じ。

毎度お馴染みとなった試合開始直前の円陣。主将のギャラスがいつも以上の熱量でチームメートを鼓舞した姿が、この大一番の重要性を
物語っていた。実力伯仲の両者が互いに勝利に向けて激しい火花を散らすとあって、熱い試合になりそうな予感はあったけど、それに違わぬ
好ゲームとなりました。プレミアリーグの醍醐味が凝縮された様な、激しく攻守が入れ替わるスピーディーな展開で試合は進みます。

開始早々からお互いの積極性が感じられる序盤戦。さっそくリバプールが果敢に仕掛けてくるもスパーズは落ち着いて対応、
まずはバックラインで慎重に回しながら穴を探しつつ、カブールのロングフィードでラインを押し上げていくといった感じ。
主に右サイドのレノンを使った攻撃が目立ち、鋭いサイド突破を何度か披露。ハットンのパス出しも効果的で期待感が高まる。
一方のリバプールはマキシとエンゴグが巧くトーレスをサポートしていた印象。特にマキシは常にこちらの嫌がるスペースに顔を出し、
シンプルにパスを捌きく動きがリバプールの攻撃にいいアクセントを加えていた。サイドに張り過ぎず、周囲の選手と連携しながら
ボールタッチが増えてくるとこの選手は厄介。エンゴグも2トップではやり易いのか、上手く中盤からのパスを引き出していた。
リバプールはマキシ、メイレレスが鋭いシュートを放ちながらゴメスのビッグセーブに防がれるなど決定機をチラホラ作ってたし、
アウェーで成績が悪い今季の悪い時のリバプールではなさそうだった。前からプレスをしてくるわけじゃないけどゾーンに入ってきた
選手を数人で囲い込んで奪って素早い攻撃に繋げるなどバランスも良かったので、どちらかというとリバプールが主導権を握る前半戦。

トッテナムもクラウチの高さとサイド攻撃を織り交ぜて厚みのある攻撃を仕掛けるのだが、細かなミスが多くなかなか波に乗れない。
前述したデフォーの決定機やベイル、レノンがサイドを突破する場面など見どころは多かったけど、決定機の数では相手が上だったかな。
そんなこんなで互いにチャンスは作るものの決めきれないまま迎えた前半終了間際に、リバプールがセットプレーから先制します。
これは少々アンラッキー。競り合いでこぼれたボールがエンゴグの腕あたりに当たって、シュクルテルの足下に転がってしまった。

しかし、今季のトッテナムはなぜか先制されても嫌な感じがあまりしないんですよね。むしろ、ビハインドになってようやくギアが上がる
傾向があるというか。この日も例に漏れず、前半よりも後半になって勢いが出てきた印象。これはいいんだか、悪いんだか…(苦笑)
それでもリードを奪われても諦めず、勝負への執念を見せられる様なチームになってきたのは喜ばしいところであるのも事実で、
ガンガン仕掛けて反撃に出るチームにどこか頼もしさを感じつつ、必ずやひっくり返してくれるはず!と信じて観てました。
レノンのクロスからこぼれだまをベイルがボレー、エコトの積極果敢なミドルなどのチャンスで次第にペースを引き寄せると、
遂に同点に追いつく千載一遇のチャンスが。ベイルのFKをエンゴグがハンド!なんかつい一週間前にも同じような光景があったような(笑)
PKキッカーはデフォー。しかし、これを決められない。デフォーはPKあまり得意じゃないんだよな…。なんか嫌な予感したもんね(泣)
せっかくの好機をモノに出来ないものの、ここでガクっと来なかったのが成長の証か、わずか2分後、エコトのキックが50:50に
なったところをモドリッチが素早く反応し、密集する相手DFの間を縫って稲妻のように駆け抜ける。スピードに乗ったモドリッチを
止める術はなく、折り返されたボールをシュクルテルが触れるのがやっと。これがコロコロとゴールに吸い込まれる幸運。遂に同点!

振り出しに戻ったゲームは、再びお互いが攻め合うシーソーゲームの様相に。どちらに転んでもおかしくないような展開が続き、
リバプールもエンゴグ、キャラガーが相次ぎ負傷交代。なんと両チーム併せて4人が負傷交代という、死力を尽くした総力戦、
このまま終了か?と思われた後半終了間際、歓喜の瞬間が訪れる。全体的に疲れが見えて、クラウチへのロングボール放り込みに
頼った結果、劇的逆転弾を演出することに。エコトからのロングボールをクラウチが競って落としたボールをレノンがヘッドで繋ぎ、
デフォー!!やった~~~!と叫んだのもつかの間、オフサイド判定。こら、返せ!わたくしの歓喜を!(笑)喜び損したじゃないか。

しかし…本当のドラマはこの後に待ち受けていた。


エコトからのロングボールが再びクラウチ目がけて放り込まれると、悠々と競り勝ったクラウチはしっかりと落とす。これに猛然と
詰めるスピードスター、レノン!ワントラップして追走するコンチェスキーを振り切ると、レイナとの一対一を落ち着いて流し込む。
後半ロスタイムに逆転!ノースロンドンダービーに続く2週連続の劇的な逆転弾。最高潮のムードに包まれるホワイトハートレーン。
その後、レノンはカウンターからもう一発決めるチャンスが。スピードに乗ってグングン突き進むとフォローするモドリッチらを尻目に
自ら決めにかかるもこれは惜しくも枠外。ケーキに苺は乗らずも、同時にタイムアップの笛。これ以上無いほどの劇的な幕切れ。

■互角の勝負を分けたものは…
紙一重の試合だったと思います。負けていても不思議では無かった。やはり低迷しててもリバプールはリバプール。流石に強かった。
勝負を分けた要因は色々あるんだろうけど、最後まで諦めず試合を捨てなかった「勝負に対する執念の差」だったのだと思いますね。
あとは「スピード」。レノンはコンチェスキーを、ベイルはG・ジョンソンを再三置き去りにしてブッちぎった。モドリッチもだし、
デフォーにしても然り。相手はトッテナムのスピードに対応しきれなかったし、それはリバプールのバックライン全員がイエローカードを
貰ってるところに現れてるのかな…と。しっかり守備ブロックを作り対応してたけど、危険な場面はファールで止めるしか無かった。

キャラガーもシュクルテルも人への当たりは強いけど、スピードについていくのには難があるタイプ。コンチェスキーもレノンに翻弄され、
G・ジョンソンの攻め上がりはベイルの突破により封じられた。守りに回ったG・ジョンソンはあまり怖くない。攻撃は最大の防御なり。
縦に速い展開が目立ったゲームだったけど、スピードの差は歴然で、ここが一つの勝負の分かれ目だったのかな…と思いました。

リバプール相手に先制されながら、しかも2人の負傷離脱者を出すアクシデントに見舞われながらもひっくり返して見せた。
ちょっと試合終了からマッチレポのアップまで時間が空いちゃったんですが、未だ興奮の余韻が残っているくらい劇的な勝利でしたね。
非常にオープンなゲームで両チームがガチンコで攻め合うスリリングな展開に一喜一憂させられました。ここまでイマイチ波に
乗り切れない感があったスパーズにようやく力強さを感じられるようになったのが何より一番嬉しいですし、後々に振り返れば、
今季のターニングポイントとなった試合となるかもしれない、そんな予感が漂うほどに重要で価値ある3ポイントだったように思います。

今日のGood レノン。右サイドを疾走し、再三好機を演出。消えてる時間もあったが、最後にエネルギーを爆発し、劇的逆転弾。
今日のBad  パラシオス。時間を追って良くなったが、前半はパスミスが多くリズムに乗り切れていなかった。

スポンサーサイト

| マッチレポート | comments:24 | TOP↑

≫ EDIT

【CL グループステージ】 トッテナム vs ヴェルダー・ブレーメン(H)

UEFA・チャンピオンズ・リーグ10/11 グループステージ

Tottenham 3 - 0 Werder Bremen 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  2  1  3            
ブレーメン  0  0  0
得点
Spurs: カブール、モドリッチ、クラウチ
Bremen:

1011 CLGS5
Subs:Cudicini , Bassong , Corluka , Keane


ホーム、ホワイトハートレーンにブレーメンを迎えたCLグループステージ第5節は、終始主導権を握り優勢に試合を進めて3-0の完勝。
インテルと共に最終節を待たずして決勝ラウンド進出を決定。最終節のトゥエンテ戦にグループ首位通過をかけることとなりました。

■4-4-2がもたらす黄金比
普段、ブンデスリーガはあまり観ないので詳しくは存じ上げないんですが、相手のブレーメンが最近は絶不調だったそうですね。
それをこの試合にも引きずったのか散々な有様で、少なくともアウェーで戦った時のブレーメンとは違ったな…という印象です。
ただ、それを差し引いてもスパーズの充実ぶりだけが目立つ試合だったように思います。今季は毎試合失点して久しくクリーンシートから
遠ざかっていたスパーズですが、ハッキリ言って全く失点する気配が無かったです。これだけ安心して試合を観ていられたのは久しぶり。

この日はラフィーが負傷で欠場したこともあり、前線にクラウチとパブのツインタワーを並べた4-4-2で戦ったわけなんですが、
個人的にはこの試合、今季最高の出来だったと思います。攻守のバランスという意味では。90分間を通して、バックラインと中盤で形成する
所謂4-4ラインが崩れる場面はほぼ無かったですし、選手間の距離感が絶妙で全く穴が空かなかった。攻撃面においても、どちらかの
サイドに偏ることなくチャンスを作り出していたし、ことさらロングボールに頼ることなく、連携した崩しで相手ゴールに迫っていました。
安易なシステム論で片づけるのもどうかとは思うし、当ブログでも何度も言い続けてきて半ば食傷気味の方もいらっしゃるでしょうが、
やはりトッテナムは「4-4-2のチーム」ということなんです。1トップの時と比べて、あらゆる面において4-4-2の優位性が顕著です。
この日の形こそが昨季の良かったスパーズの言わば「基本形」。適材適所に選手を配置して、個々の持ち味を最大限引き出せる布陣で、
正に「黄金比」とも形容出来る絶妙なバランス。今後もこの形をベースとして進化させて行くべきだと改めて感じさせられましたね。

■最初と最後の5分間での得点で理想的な展開に…
試合開始直後と前後半の終了間際が一番気をつけないといけない時間帯と言われますし、実際にアウェーでのブレーメン戦は
この時間帯での失点で試合の流れを一変させてしまいドローに持ち込まれたわけですが、この日はスパーズがいい時間帯に得点を
挙げることが出来ました。開始わずか6分にして先制ゴール。今季なかなか先制出来ずに苦しい戦いを強いられる事が多いスパーズには
心強い先制点でした。決めたのはノースロンドンダービーでも劇的な決勝弾を叩きこんだカブール。2試合続けて大仕事をやってのけた。

CKを相手DFが跳ね返したボールをハットンが素早くサイドに展開、右サイドからレノンがえぐってマイナスのクロスを供給すると、
中で待ち受けたカブールがハーフボレーで叩きこむという見事なゴール。お前はデフォーかというぐらいにいいポジション取ってたね。
カブールの持ち味は恵まれた体格を活かした堅い守備だけど、しばしば試合を左右するゴールを決めてくれるのが何とも頼もしい!

カブールは守備においても堅調でしたが、ハドルストンとドーソンといったピッチを幅広く使ったロングフィードが出来る選手の
不在を補うかの如くバックラインから押し上げるフィードを幾つも見せてくれた。それが尽く前線のクラウチ目がけてピタリと合う。
特に前半はチーム全体が足下から足下へのパスが多くて若干攻撃にダイナミズムが欠けたんですが、アクセントを加えるという意味では
重要な役割を担っていたように思いました。彼はDFにしては尋常じゃないキック力があるので、これはある程度武器になり得るな…と。

話が少々逸れたので元に戻しますが、この先制点で精神的に大分楽になったと思うんですよね。失点を怖がらずにバックラインを高く
保てたのもこの先制点があったからこそでしょうしね。序盤から全体の運動量が豊富で、チャンスを多く作りだしていたんですが、
特に目立ったのがジーナス。中盤のバランスを取りながら、時折得意のドリブル突破でつっかけてFKを得たり、パスを効果的に散らしてた。
しかし、このジーナスが前半20分あたりで負傷してピッチに座り込んでしまう。それでもカウンターを受けたピンチで痛がりながらも
立ち上がって懸命に続けようとする姿は熱かったですね。彼のああいう姿勢が好きなんですよね。軽傷であればいいんだけど…。

しっかりとボールを保持して試合をコントロールする盤石な戦いぶりで、ピンチらしいピンチはほとんど無かった前半終了間際、
左サイドのエコト→中央のパラシオス→後方のカブール→右サイドを上がったハットンと巧みなサイドチェンジで相手を揺さぶると、
ハットンのクロスをクラウチが競り勝ち、落としたボールをモドリッチが絶妙なワンコントロールで相手をいなしてのシュートが決まる。

これ以上無い時間帯で生まれたゴールでリードを2点に広げ、ブレーメンの低調ぶりを考えれば、これでほぼ試合は決まった印象でした。

■復調気配!潰し屋パラシオスと突貫小僧レノン
前半早々にジーナスが負傷するアクシデントで交代で入ったのがパラシオス。急遽の出場でウォーミングアップもそこそこに
投入された彼ですが、本来の潰し屋としての嗅覚が戻ってきたのかこの日は出色の出来でした。猛然とチェイスしてスペース埋めたり、
ヤバイ!という場面で体を投げ出したタックルで喰い止めたり…。モドリッチがよりゴールに近い位置で決定機に絡む仕事が出来たのも
パラシオスがしっかりと中盤の底を支えたからだと思います。ジーナスの復調で序列が下がった感のあるが、こういうアクシデントに
しっかりと対応して、カバーしてくれるとレドナップからの信頼も更に得られるでしょうし、レギュラー奪還の足がかりになるはず。
ハドルストン、ジーナスと立て続けに負傷し、サンドロは未知数。今こそパラシオスの出番ですし、今後に期待を抱かせる出来でした。

そして、もう一人印象に残る働きをしたのがレノン。完全復活とまではいかないまでも、持ち味のキレのある動きはかなり戻ってきた。
ちょっと一列後ろのハットンとの関係が上手くいっておらず、レノンが欲しいタイミングでボールが出てこないとか、レノンが仕掛けたい
ハットンがオラオラオラ~とドカドカ上がってきたり(笑)でどこかギクシャクする場面が目立ったのが気になるんだけども、
ハットンのスルーパスに鋭く抜け出してサイドをブッちぎる場面もあったので、意思疎通がもう少し図れれば面白いコンビになりそう。

先制点のアシストもレノンらしい鋭い縦への突破から生まれたものですが、特に素晴らしかったのが2点目のアシストですね。
エリアの少し外からゴールに向かって股抜きで仕掛けると、素早くDFと入れ替わりグラウンダーのクロスを中で待つクラウチへピタリ。

やはりレノンがこうして常に相手の裏を狙い続けたり、バイタルエリアで自ら仕掛ける回数が増えてくると脅威も増しますから、
今後もこういう場面をいかに多く作っていけるかがカギになってくるでしょうね。この日は彼らしい思い切った仕掛けが見れて満足です。

■「走るファンタジスタ」モドリッチの真骨頂
何度も左サイドを疾走して、クロスを放り込みまくったベイルも大いに敵の脅威になっていましたが、何と言ってもこの日の主役は
中盤の底からに留まらず、ピッチ全体を幅広く走り回りながら躍動したモドリッチでしょう。前半はバランスを取ることに専念してたが、
パラシオスが守備の負担を減らしてくれたおかげで時間を追うごとにゴールに近い位置で決定的な仕事が増えていった印象です。
彼得意のパス&ゴーでダイナミックに前進する動きに加えて、両サイドを巧く使うサイドチェンジのパスも効果的に織り交ぜていた。

一度ボールを失ってもすぐさま猛然と取り返しに走るし、彼が奪ってショートカウンターという場面が何度も見られたのは攻撃のみならず、
守備においても貢献している証拠。この日はラフィーが不在ということもあってか、いつにもまして彼のオールラウンダーぶりが発揮され、
正に大車輪の活躍でした。パスも出せるわ、ドリブルで前にも行けるわ、誰よりも走るわ…で、オマケに芸術的なゴールまで披露しちゃう。
やっぱり現状、最も欠かせない選手ですね、彼は。足首にタックル受けた時はヒヤリとしましたけど、その後も走ってたので大丈夫かな?

■初のCL挑戦で、決勝ラウンド進出の快挙!
結局、攻守に渡り完全に支配しての盤石の試合運びで3-0快勝。これで決勝ラウンド進出決定です!いやぁ~たいしたもんですよ。
かなり困難なグループに入ったので正直厳しいと思ってたし、初挑戦なんだから結果はどうあれスパーズらしい戦いが見れれば満足…と
思ってたんだけども、予想以上の充実ぶりで大健闘ですね。これで次のトゥエンテ戦に勝てば首位通過。ここまで来たら首位で抜けよう!

今日のGood レノン&モドリッチ。前者は鋭い動きで2アシスト。後者は文句なくピッチの王様たる存在感だった。
今日のBad  エコト。守備面ではミスは少なかったものの、単純なパスミスの連続でしばしばカウンターを許したのがマイナス材料。

| マッチレポート | comments:11 | TOP↑

≫ EDIT

【第14節】 トッテナム vs アーセナル ~North London Derby!!~

イングランド・プレミアリーグ10/11 14節

Arsenal 2 - 3 Tottenham 
         
Stadium:エミレーツ・スタジアム

              前半   後半   合計                               
アーセナル  2  0  2             
トッテナム  0  3  3
得点
Spurs:ベイル、ファン・デル・ファールト、カブール
Gunners:ナスリ、シャマク

1011 14
Subs:Cudicini , Bassong , Corluka , Bentley


敵地エミレーツで行われた宿敵アーセナルとのノースロンドン・ダービーはトッテナムが2点ビハインドを跳ね返す大逆転劇で勝利!
敵地でのアーセナル戦勝利は1993年以来、実に17年ぶり。劇的な試合展開に最高の結末。興奮の余韻が未だ冷めません。

■「白の闘将」ギャラスの誇りと執念
昨季まで在籍したアーセナルで主将まで務めたギャラスにとって、この日は様々な想いが詰まった「古巣」との対戦となりました。
契約満了での退団がキッカケではあったものの、ローカルライバルであり宿敵への「禁断の」移籍であることに変わりは無く、
圧し掛かるプレッシャーは計り知れないものがあったことだろう。当然、エミレーツスタジアムで彼を待っていたのは盛大なブーイングによる
熱烈な「歓迎」。それに屈して圧し潰されるか、力に変えるか。この大一番に今季初めてアームバンドを託した指揮官の想いに応えた
背番号13は明らかに後者であり、かつてのホームで奮い立った一人の勇敢な戦士だった。親友との再会、母国の若手との確執、
宿敵への移籍による葛藤、思うように結果が残せない現状への焦り…。その全てを呑みこみ、受け入れた彼の揺ぎない決意の眼差し。
その溢れる情熱を内に抱きながら、相手の挑発にも務めて冷静に受け流し、己の仕事に集中する彼の背中のなんと頼もしいことか。

試合前の挨拶。両軍の選手が交わしていく中でギャラスと視線すら合わせることなく握手を拒んだナスリ。カチンときましたよね~。
ホント、舐めた真似しやがるな…と。確執あるのは解るけど、大人気ないとは思いませんかね。仮にもプロでしょうよ。ガキじゃあるまいし。
まぁ、こういう因縁絡みみたいなのも試合のドラマ性を高めるある種のスパイスになり得たりするから、面白いっちゃ~面白いんだけども。
そんなナスリの挑発に、競り合いの中でしれっと顔面叩く「お返し」してやる辺りにギャラスの意地を見たね。「舐めるなよ、小僧」と。


ギャラスはボールが渡る度にブーイングを受けていましたが、あれは半ばお約束の様なもんでしょうね。恨み、憎しみが込められた
それではなく、むしろ白を身に纏って帰ってきた彼の姿をアーセナルサポーターも楽しんでいるような。上手く説明は出来ないんですけど。
でも、この日のブーイングはむしろギャラスに力を与えてくれたような気がしないでもないです。ブーイングを受ければうけるだけ、
彼のプレーの一つ一つが研ぎ澄まされていくような印象でした。それぐらいに集中していたし、いい精神状態で戦えていたんだと思います。
存在感も断トツで、バックラインでの細かなミスは幾つもあったとは思うし、スマートとは程遠いんだけど気合で守っていたんですよね。
何よりも絶対に最後の壁は割らせないんだという意気込みはビンビン伝わってきました。そんな彼の姿を観るだけで僕も熱くなったし、
多くのスパーズサポーターも何かしら感じるものがあったはず。彼が本当の意味でスパーズの一員になれた試合だったような気がします。

■前半:攻められない、守れない。手も足も出ず防戦一方 
前半は完全なるアーセナルペースでした。序盤から面白いようにパスを回され、バックラインの裏を取られて大ピンチの連続。
セスクやナスリから供給される鋭いパスに何度も脅かされ、守備は常に後手後手でオフサイドを取り損ねたりで、防戦一方の展開に。
その流れの中から、よりにもよって一番決められたくない相手に決められる。セスクがセンターサークル付近からロングスルーパスを
浮き玉でバックラインの裏に放り込むとナスリが反応、追走するエコトをものともせずに突進するとゴメスが飛び出しに一瞬躊躇して
二、三歩後ずさりした隙を見逃さずにスルリとかわして角度のないところからゴールへ流し込む。なんともあっさりと先制点を献上。
高めにとったラインが仇になった形だが、ゴメスは思い切りよく飛び出せば防げたはずで、どちらかというとミスから自滅した失点。
どうも、このところゴメスがシャキっとしないんだよな…。判断に迷いがあるというか。ここらへんも守備陣の不安定の影響だろうけど。

開始9分で早くもリードを許して常に主導権を握られっぱなしと、フラストレーションが溜まる一方の展開で何もさせて貰えません。
トッテナムはボールの奪いどころが曖昧で、プレスもかからず守備がバラバラ。常に動きながらボールを受けるアーセナル攻撃陣を前に
満足にボールを奪えず、奪っても素早いプレッシャーを受けたモドリッチ、ラフィーらはミスパスのオンパレード。レノンは動きが鈍く、
ベイルには2人がかりの徹底マークで両翼からのアタックもモノの見事に封じられれれば、パブにはボールが収まらず、前線は孤立。
ジーナスはスペースを埋めようと必死に走るも、中盤が全く機能しない中では無力で追加点も時間の問題と思ってたら案の定でした。
数少ない攻撃の機会をフイにすると一気にカウンターを喰らい、アルシャビンのパスをシャマクがピンポイントで合わせて追加点。
結局、前半は0-2で済んだもののあと何点か喰らってもおかしくない展開だったし、内容としては今季ワーストに並ぶ酷い出来でしたから、
当然、アーセナルとしては勝利を確信していたことでしょう。僕も流石にこのままじゃ厳しいな…と半ば敗戦を覚悟しましたからね(汗)

■後半:メイクミラクル!奇跡的な反撃で逆転!
後半頭から精彩を欠いたレノンを下げて、デフォー。負傷で長期離脱していたエースストライカーが2ヶ月ぶりに復帰して4-4-2へ。
これが結果的にズバリ!機動力のあるデフォーがサイドへ流れたり、裏のスペースを狙う事で中盤からのパスを引き出すと攻撃が活性化。
前線に2枚並んで選択肢が増えて楽になったのか、トッテナムがパスを回せる時間帯が増える。攻撃に時間が割けるようになったのも、
中盤でいい形でボールを奪えるようになったからで、シンプルな4-4-2に戻した事で2トップの前からのプレスが効果的に効いたのと、
中盤~後ろがどこでボールを奪いに行くのか、誰がボールホルダーに行き、誰がスペース埋めるのか各々の役割が整理されたのが大きい。
攻守の切り替えが早くなり、縦への意識が増せばトッテナム本来の良さが出てくる。前半は目立たなかったベイルが仕掛ける場面や、
守備に追われてピッチを右往左往するだけだったモドリッチが前を向いてボールを持てるように。こうなればしめたもの。反撃開始!

まずはベイル。自陣深くからエコトが前線に放り込むとチビッコのデフォーが頑張りマイボールに、ラフィーがキープしてベイルへ、
ベイルがゴール左隅へ流し込み点差を1点に詰める。前半は完全に消沈していたトッテナムが元気を取り戻すのには十分すぎるゴールで、
試合展開がガラリと一変します。前半はおとなしかったパブも自陣まで戻って体を張って守備をしたり、攻撃の起点として粘り強く
パスを繋げるようになり、前線でデフォーが突っかけてこぼれたボールをモドリッチが狙うなど得点の匂いがプンプンしてきます。
そうすると思いもよらない敵からのプレゼントがやってきます。ベイルの動きを囮に自らドリブル突破でFKを得ると蹴ったのはラフィー。

セスクが信じられないハンド(しかも、シャマクの腕を抱えて…笑)をしてくれました。当然、(倉敷さん風に)PKゲットォ~。いやぁ~あざっす!
セスクの珍プレーで頂いたPKをラフィーが冷静に蹴り込んで遂に同点!あの成す術なかった前半はいったいなんだったのか。
押せ押せムードで一気に逆転を狙うべく、レドナップも強気の采配。ドローで御の字?バカ言っちゃいかん!ここはGO!とクラウチ投入。
こういう指揮官の積極的な姿勢というのはピッチに立つ選手にも伝わるもの。あそこで逃げ腰にならなかったレドナップは凄いな…と。

その後は流石にアーセナルもヤバイとばかりに必死に取り返しにきます。実はここら辺から興奮して観てたのでもうほとんど覚えてない(笑)
辛くもオフサイドで逃れたのとか、セスクのドンピシャのシュートをゴメスが執念で弾き返したりでヒヤヒヤして観てられん場面の連続で、
ソングがエリア内で倒れたっぽいのとか、コシエルニーがどフリーで決めるだけのヘッダーを外してくれたりがあったような…気がする。
せっかく追いついたんだからなんとか一気にひっくり返してくれ~!と祈るような気持ちで観ていたら、なんと奇跡の光景が目の前に…。
ラフィーを起点としたカウンターから右サイド流れて受けたベイルへ繋ぐと、ベイルの突破をコシエルニーが倒してFKを得る。
キッカーはラフィー。エリア内にひしめく赤の壁に、競り合ったのはカブール。ピンポイントのクロスをバックヘッドで突き刺す!!

信じられん!最高!カブール、お前最高だぜ!打点の高いヘッドが得意の彼だけど、バックヘッドで決めるなんぞオシャレ過ぎるわ!

まさかまさかの2点リードをひっくり返されたベンゲル氏のベストショットをドン!流石にショックが大きすぎたらしいですぜ。

そりゃ、そうだよな(笑)解るよ、気持ちは。あの前半考えると悪夢だよな。まぁ、粕谷さん風に言えば「This is football」ですよ。
「2点リードが一番危ない」とはフットボールでは使い古された表現。でも、案外そういう場面にはお目にかかれないもんです。
これぐらいのトップレベルになれば尚更。でも、あるんですね、こういうことが。しかも宿敵相手のダービーで。正にミラクル!
やっぱり最後の最後まで勝負を諦めてはいけないってことか。選手達の執念、気迫が実った奇跡の大逆転劇にもう心臓バックバクでした。

細かなツッコミどころは沢山あります。正直、前半は最低の試合内容でしたから。でも、この日ばかりは内容はどうでもいい。
結果が全て。それがダービー。お互いの誇りをかけてぶつかった一戦で、逆境をひっくり返したんですからね。ただただ嬉しい。それだけ。
これでノースロンドンダービー2連勝。気分上々ですよ。何たって最高に美味い酒が飲めましたもんね。スパーズ最高!COYS!

今日のGood ギャラス。文句無し。今日は彼の日だった。スパーズのギャラスとしてダービーで最高の姿を見せてくれた。
今日のBad  なし。ダービーで劇的な逆転勝利なので今回はお咎め無しで。

| マッチレポート | comments:32 | TOP↑

≫ EDIT

2010/11シーズン 中間報告 ~其の壱~

8月15日に開幕した2010/11シーズンのプレミアリーグ。開幕からおよそ3ヶ月が経過して各クラブがそれぞれ13試合を消化しました。
リーグ戦38試合の最初の3分の1が終わったところで、ここまでのチーム状況を振り返り、現状分析・報告としてまとめてみたい。
題して「2010/11シーズン 中間報告」。其の壱となる今回は開幕節~13節までのリーグ戦(CL、国内カップ戦は除く)を。

順位

シーズンの3分の1を終えた現段階で順位どうこうを語るのはあまり意味を成しませんが、上位3つは概ね順当と言えるでしょうか。
しかし、首位をキープする昨季王者のチェルシー、2位につけるアーセナル共に既に3敗を喫し、3位のマンUも負けこそないものの
勝ち切れずにドローに終わる試合が多く思うように勝ち点を伸ばせなかった。4位のマンCも試合毎の内容に波があり既に3敗。
上位陣が以下を圧倒的に引き離すまでには至らず、昇格組のWBA、ブラックプール、ニューカッスルらの健闘とマージーサイドの
両クラブの思わぬ不振も相まって各クラブ間の戦力差が例年に比べて縮まってきているのかな?という印象を受けた序盤戦でした。

我らがトッテナムは13試合、5勝4敗4分けで勝ち点は19。18得点、17失点。一見すれば可も無く不可も無くの成績ともとれる。
しかし、チェルシー、アーセナル、リバプールといった強豪との対戦を残している点を考えれば、期待外れと言わざるを得ません。
今季の目標は再びリーグ戦で4位以内の達成(来季のCL出場権を確保)。それを踏まえれば決して満足いくものでは無いですし、
他の強豪も取りこぼしてそれなりの順位にいる事や、並行しているCLでグループステージ首位と好結果を残している事でうやむやに
なりがちですが、掲げている目標に応じた成果を現時点で挙げられているか?と言えば明らかにノー。シビアに評価する目は必要です。
リーグ戦で6位以内、あわよくば4位に行ければ…という昨季までとは状況が違う。今季は4位以内が「ノルマ」なわけですからね。
無論、言うは易し、行うは難し。プレミアリーグで4位以内を達成するのは簡単なミッションではありません。その壁は高く、険しい。

ここまでの13試合で何故「それなり」の成績に終わってしまったのか。抱えている問題は何だろうか?

《トッテナム序盤戦に噴出した5つの問題》

1.キープレイヤーの負傷による長期離脱
負傷者が出ても、誰かが補うのがチームというもので、いつでも補えるように戦力を整えておくのがチームのマネジメント力なので、
基本的には言い訳に出来ないのだが、攻守におけるキープレイヤーを早い段階で欠き戦力ダウンを招いたのは紛れもない事実だろう。
攻撃面では昨季チーム最多得点を叩き出したエースストライカーのデフォー。守備面では主将であり、大黒柱であるキングの離脱は
ある程度「想定内」ながら、彼に代わって守備陣を支えることが期待されるドーソンも離脱。共に負傷から2ヶ月経った現在でも
復帰には未だ至っていない。特にドーソン離脱の影響は甚大で、新加入のギャラスとカブールの急造コンビに頼らざるを得ず、
そのギャラスとカブールも負傷を抱えて起用出来なかった時期もあり、CBはほぼ壊滅。バックラインは安定感を著しく欠いた。

2.得点力不足のストライカー
前述した通りデフォーが離脱し、4-4-2から新布陣の4-4-1-1へと移行したことにより1トップの重責を主に担ったのがクラウチ。
彼にだけに責任があるわけではないし、適性の無い1トップでそれなりにやっているのだが、いかんせん得点がわずかに1は寂しい。
トップ下起用のラフィーが5得点、好調ベイルが4得点挙げてる中で、アシストでは貢献しているものの肝心のFWからゴールが生まれず、深刻な得点力不足に一役買っている印象だ。一方では主に途中出場ながらパブリュチェンコは4ゴールと結果を出している。
しかし、パブも1トップ時に挙げたゴールは1つのみで、残りの3つは2トップの状況で挙げたものであることは見逃せない。
ここまでは、4-4-1-1では本来試合を決めるゴールを挙げるのが仕事のFWがゴール出来ない状態になってしまっている。
他の選手が決めればいいじゃないか?という意見もあろうが、FWにゴールが少ないチームはやっぱり苦しいと思うんですよね。
どこからでも得点出来る形が作れればそれはもう理想的ですが、それよりもFWがゴール出来る体制作りこそが急務ではないか?

3.ファン・デル・ファールトとベイルへの依存
昨季4位を達成したチームでほぼ一貫して用いられ、完成の域に近かった4-4-2から今季は4-4-1-1へと移行。
その決断を後押ししたのが今夏に電撃加入したラフィーの存在にあることは間違いない。トップ下を主戦場とする彼に最大限自由を
与え攻撃のタクトを揮う役割を担わせた事で、ラフィー自身の働きは文句のつけようが無いものの、チームとして戦術が固まらず、
彼の能力が結果的にチーム力へとダイレクトに還元出来ていない(思うように攻撃の形が作れない)というジレンマが生まれる事となる。
結果、ラフィー自身はチーム最多の5ゴール。しかし、その大半はクラウチの高さ頼みとゴールパターンは単調なものに限られ、
その他の攻め手となればベイルの個人技による突破任せとなってしまった。そのベイルもここまで4得点。自慢の攻撃力が開花して
非常に喜ばしいのだが、余りにもベイルとラフィーの個人技に依存している現状は、チームの攻撃面がいびつである事を物語る。
特定の誰かに依存したチームはすなわち、特定の誰かの出来に成績が左右されるという事。チーム作りとしては望ましくない。
昨季一番のストロングポイントであったはずのレノンが活きない場面も多く、今後は攻撃パターンの再構築が求められるだろう。

4.バックラインを中心とした守備面での不安
怪我人続出で満足にメンバーを組めないとはいえ、バックライン(特にセンターバック)の不甲斐なさは目に余るものがある。
ギャラスはミスが目立ち、どこか空回り気味で本来の実力を発揮出来ず、カブールも試合毎の出来に波があり過ぎる印象を拭えない。
もちろん、守備というのはCBが個人でなんとかするものではなく、中盤やSBとの綿密な連携が不可欠。もちろん、GKの安定も。
チームとしてどう守るのかの約束事が曖昧なのがダメ。昨季の特徴であった高いバックラインを保っての前線~中盤からのプレスと、
深めのバックラインを設定して中盤と挟み込むリトリートしての守備の使い分けが出来ていない。そのいずれもが中途半端であり、
個々がバラバラに頑張っているだけではなかなか失点は減らないのではないか?開幕戦以降の全試合で失点を喫している現状、
原点に立ち返って強固な守備ブロックを形成しなければならない。昨季躍進の要因は「堅守」にあったはず。ホーム最少失点記録を
更新した守備の安定感の面影は完全に消え失せている。これは決してドーソン、キングの離脱だけが原因ではないはずだ。

5.「二足の草鞋」モチベーション維持の難しさ
これも負傷者続出同様、言い訳にしてはいけない事だし、今後真の強さを身につけていくのに当たって避けては通れぬ道だが、
初めてのCL出場で、リーグ戦とCLという所謂「二足の草鞋」を履く難しさが残念ながらここまでは如実に結果に表れていると言えます。
疲労の蓄積、コンディション調整はもちろんですが、それよりもリーグ戦にどこか集中出来ないメンタル面での課題が心配だ。
CLでは素晴らしい戦いが出来ているのに、直後のリーグ戦では全く覇気の無い別人の顔を見せる。これでは困る。心身ともに戦える
コンディションを整えなければならないし、特にモチベーション維持に関してはレドナップの真価が問われるので期待したい。
元々、戦術や采配よりも人心掌握術だったり、モチベーターとしての手腕が評価されているし、それが最大の持ち味の監督なのでね。

他にも細かいの挙げていけばキリが無いんだけど、ザックリ思いついた主な問題といえば、この5つになるんじゃないかな…と。
これらの問題をなんとか改善しつつ、一戦一戦大事に戦って欲しいですね。まだまだ序盤戦、いくらでも挽回出来るのですから。
やっぱり期待感が大きい分だけ、超えなければならないハードルが高ければ高いだけ、求めるものも多くなってはしまいます。
トッテナムらしい戦いを見せてくれればそれで満足ですけど、やっぱり負けたら悔しいし、いい内容で勝ったら嬉しいですもんね。

ここまでは悪いながらもなんとか喰らいついていけてます。でも、年末に向けて更なる過密日程が待っているし、正念場はこれから。
体力的にも、精神的にもギリギリの状態で戦い続ける選手たちは大変だと思うけど、チーム一丸で乗り越えて欲しいな。
次の中間報告する頃にはポジティブな事を沢山書ける状況になっていたら嬉しい。批判とか、問題点とか挙げるのもしんどいもんです(笑)

| Article | comments:8 | TOP↑

≫ EDIT

【第13節】 トッテナム vs ブラックバーン

イングランド・プレミアリーグ10/11 13節

Tottenham 4 - 2 Blackburn Rovers 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  2  2  4            
ブラックバーン  0  2  2
得点
Spurs:ベイル2、パブリュチェンコ、クラウチ
Rovers:ネルセン、ジベ

1011 13
Subs:Cudicini, Bassong, Corluka, Bentley, Kranjcar


ホーム、ホワイトハートレーンにブラックバーンを迎えた一戦は攻撃が噛み合い今季最多の4得点、リーグ戦では実に1ヶ月ぶりの勝利を
飾っています。一方で4-0で迎えた終盤に守備がバタバタして2失点とまたしてもクリーンシートはお預け。課題も残す内容となりました。

■懸案の”ツインタワー”が機能
久しぶりに4-4-2からスタートしたトッテナム。2トップにクラウチ&パブというツインタワーを配して高さを存分に活かしたいところ。
対するブラックバーンはフィジカルファイトはお手の物。バックラインには5枚を並べサンバ、ネルセンら屈強な選手で守りを固める狙いか。
立ち上がりから主導権を握ったのはトッテナム。パブが積極的にボールに絡み攻撃にリズムを生み出していく。開始早々に楔のパスから
モドリッチと連携した崩しを見せれば、直後にはサイドに流れて起点になり素晴らしい弾道のクロスを放り込むなどキレの良い動きを披露。
ジーナスも果敢にしかけて好機を作り出すなど押し気味に試合を進めると、CKからベイルがニアで合わせ先制点が生まれる。
その後も攻勢は続き、パブ、モドリッチが立て続けにエリア内で倒される(判定はノーファール)など惜しい場面が数多く見られました。

パブへのチャージは微妙で仕方ないにしろモドリッチが足をかけられたのは明らか。あれがシミュレーション判定ってのは酷いですよ。
彼はどっかの誰かと違ってダイブするようなキャラじゃないですし、姑息な手段でPKを得ようとするような選手じゃないですもん。
3シーズン彼を見てますけど恐らく今まで一度も無い。当然、この場面もそう。訳の解らん判定でイエロー貰って気の毒ですよ、まったく。

ブラックバーンは5-4-1の超守備的布陣も手伝ってか攻め手がほとんどなかったものの、カリニッチが個人技で狙うもゴメスがセーブ、
一方のトッテナムもパブがサイドでのキープから強引にシュートを放つもロビンソンの好セーブでゴールならず。痺れる展開が続き、
このまま最少リードで折り返しか…という前半42分に待望の追加点が。正にパブ&クラウチのツインタワーの恩恵から生まれたゴール。
左サイドからベイルが突進し、相手DFを抜き切らずに放り込んだクロスがファーサイドで待つパブにピタリ。豪快にヘッダーで突き刺す!
クラウチがマーカーを引き連れたからこそパブがフリーでシュート出来たわけで、前線に2枚高さがある強みが発揮されましたね。

ツインタワーを並べるだけでも相手に与える威圧感が多少なりともあるのかも。1点目も流れの中からではなくCKからという違いはあれど、
基本的には同じ形。中央でパブ、クラウチが待ち構えるのでどうしても守る側とすればマークが集中するところ。そこで決めたのはニアで
フリーになっていたベイル。ラフィーのキックがドンピシャでベイルは押し込むだけでした。シンプルながら効果的な形かもしれません。
これまではクラウチとパブを並べても役割がカブってしまい機能しない試合が多かった印象ですが、高さを活かしたターゲットはクラウチ、
中盤との連携から局面を打開する繋ぎはパブを経由…とハッキリと分担すれば、この日のように効果的な攻撃を展開出来る事が解ったし、
前述した通りセットプレーやサイドから放り込まれたクロスに合わせるメリットもあるので、いいオプションになり得るコンビかな…と。

■崩しにも絡んだパブリュチェンコに光明

この日は見どころのあるテンポの良い攻撃が幾つも見られましたが、特にパブの働きぶりが際立って良かったように思います。
前節も怪我の影響で前半のみで退いたものの印象的な働きを見せて好調を感じさせた彼ですが、この日のパフォーマンスも良かった。
周囲との連携もスムーズで、モドリッチやラフィーと相性の良さを感じさせる場面が幾つも。クラウチに比べれば機動力があるので
中央でドッシリ構えるだけではなくサイドに流れてボールを受けたり、中盤と連携して少ないタッチでシンプルにゴールに迫る形が
見られ始めてるのが収穫と言えるかもしれません。常に動きながらボールを受けられてる事と、2トップで必然的にマークが分散する事で
彼が潰れ役(ポストワーク)に徹するのでは無く彼本来の足下の技術を活かしながらシュートに持ち込む形が生まれていますね。
やはり彼は(現有FW陣総じてですが…)2トップでこそ活きるタイプと改めて実感。チームとして攻撃のスイッチが入った瞬間に
前線に起点が2つあるという時点でかなり楽というか、選択肢の幅が広がっている印象です。少なくとも攻撃に関してはメリットしかない。

ジョーンズがGKに出したバックパスのミスを掻っ攫ってGKと一対一になりながら外した場面や、ジーナスのエリア内へのドリブル侵入から
得たPKをあっさり外すなどツッコミどころもあるし、ああいうミスを連発するからなかなか評価が上がらないんだけど(笑)、
この日のように崩しの局面から顔を出して(思い切ってシュートを放ってくだけでなく)積極的に周囲と連携して絡む事が出来れば、
デフォーが復帰したとしても、クラウチに代わって先発で出る機会が多くなってくるはず。そう期待させるだけの活躍は見せてましたね。
何度か決定機を外しながらも、汚名返上の豪快ヘッダーは素晴らしかったです。チャンスメークも含めて高く評価したい活躍でした。

■2トップ&ラフィーへの期待と不安
この日は4-4-2でスタートした事で、普段1トップ下で起用されてるラフィーは右サイドに配置されました。とは言っても、それは布陣を
説明する上での便宜上指し示した位置に過ぎず、実質的にはピッチ中央、2トップの下で司令塔然として振る舞う時間帯がほとんどです。
基本的には出来るだけボール回しに関与したいタイプなので、1トップ下であっても組み立てに参加する為に下がってくる場面も多く、
前線が孤立してしまう弊害もあったが、2トップが前線に並んでいればそれも少しは緩和出来るので、彼がフィニッシャーではなく
司令塔としてパスを供給する側としての働きに重きを置く事は可能になる。それでいながら、ここぞの場面はバイタルエリアでボールを
貰ってフィニッシュに持ち込もうという動きも見せたので攻撃時にゴール前に人数をかける事が出来たのが一番ポジティブな面でしょう。
モドリッチ、ラフィー、パブの3人がシンプルで且つダイレクトなパス交換で崩してフィニッシュに持ち込む形も幾つかありましたが、
これは1トップでクラウチの高さ頼みよりも遥かに可能性を感じさせるもので、今後も継続してこの形が見たいと思わせるものでした。

恐らくラフィーには制約を設けず、ある程度自由を与えてるであろうことは彼のフリーダム(見方によれば多分にカオス)な動き方で
十分に察しがつく。左サイドはベイルがある程度張ってるので、両サイドで位置を入れ替える程の大胆さは見られなかったものの、
前線~中盤は流動的に動いて、バランスを保ちながらもサイド攻撃と、中央突破を織り交ぜて攻撃に厚みを出せていたように思う。
懸念された守備面でもラフィーが空けたスペースをセントラルMFのジーナスとモドリッチの豊富な運動量による、献身的なカバーで補った。

ラフィーのサイド起用の一番の不安がサイドに空くスペース。ここを埋める為にバランスを欠く事をレドナップは恐れているようですし。
ここをどのようにチームとして補って埋められるかが一つのカギでしたが、そういう意味でもジーナス、モドリッチの出来が良かったです。
ジーナスは守備面での貢献が大きかったが、時折ダイナミックな攻撃参加でアクセントをつけていて、この日は頼もしく見えましたし、
モドリッチはいい意味でいつも通り。攻守の切り替えで最初にスイッチを入れるのは彼で、やはり現在のトッテナムは彼が軸ですね。
この二人の出来が戦術の肝で、攻守に効いていればラフィーが自由を謳歌出来るし、持ち味を存分に発揮する事に繋がるのだろうな…と。

■余計な2失点で快勝ムードに水
せっかく4-0にして久しぶりにいい気分で試合を終えられるな~と思ったところで、気の緩みなのか何なのか、立て続けに2失点。
これは余計でしたし、今後の事を考えても改善の余地ありです。ただ、2失点とも崩されてのものではなく、セットプレー崩れとか、
終盤の半ばやけくそのパワープレーのゴタゴタから押し込まれたのでまぁ…。それよりかは失点にこそ繋がらなかったものの、
ゴメスの好セーブで凌いだ場面や、ギャラスとカブールがそれぞれ1度ずつゴールライン上でギリギリのカットで逃れた場面の方が深刻。
未だ守備面では安定感を欠いてると言わざるを得ません。どうも余裕が無いというか、全体的にバタバタしてる回数が多すぎる。

ただ、守備的に戦ったところで守りきれるチームじゃないし、むしろこの日のようにオープンな攻め合いで先にリードを奪って、
逃げ切る形の方が結果的にポイント積めるような気がしないでもないですね。今の感じだと毎試合1点は取られてしまうんでね。
同点や、1点リードくらいだと余計に失点を怖がってラインをズルズル下げて終盤に決壊ってのが関の山なので、最初から飛ばして
2、3点奪って、終盤に1点返されてもまだ平気だよ…ぐらいの精神状態で戦えた方が、案外失点を防げるのかもしれないなぁ…と思ったり。
とにもかくにもクリーンシートが開幕戦のみは寂し過ぎるので、守備陣はもう少し踏ん張って欲しいな。ゴメスも2点目は正面だぞ(笑)

今日のGood パブリュチェンコ。絶好機とPKの失敗は要反省も、それを補って余りある攻撃面での貢献と追加点。
今日のBad  特になし。酷いパフォーマンスの選手は特になし。が、2失点した守備はやっぱり問題ありかな…

| マッチレポート | comments:13 | TOP↑

≫ EDIT

【第12節】 トッテナム vs サンダーランド

イングランド・プレミアリーグ10/11 12節

Tottenham 1 - 1 Sunderland 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  0  1  1            
サンダーランド  0  1  1
得点
Spurs: ファン・デル・ファールト
Black Cats:ギャン

1011 12
Subs:Cudicini , Bassong , Corluka , Jenas , Kranjcar , Palacios


好調をキープするCLとは対照的にリーグ戦ではここ3試合勝ち星から遠ざかっているトッテナム。ホームに戻り立て直しのキッカケを
掴みたかったサンダーランド戦ですが、終始押し気味で試合を進めたもののつまらないミスから失点を喫し、痛恨のドロー決着です。

■怒涛の攻勢も実らなかった前半
ここのところずっと先制点を献上して追いかける展開が続いていたので、この試合は何が何でも先制して試合の主導権を握るんだ!という
高い意識が感じられた試合の入り方だったように思います。開始早々にパブがサイドに流れてボールを受けCKを得れば、モドリッチが
威力は欠いたもののシュートを放ったり、ラフィーが中央で得たFKからカブールが強烈なシュートを見舞う(惜しくも枠外)場面や
パブが中央で自ら持ちあがりミドルを放つなど、シュートへの意識がもの凄く高い。積極的な姿勢を見せてとてもいい序盤戦でした。
サイドチェンジもズバズバ決まりピッチを幅広く使ってサイドから崩す形と、ラフィー、モドリッチとパブを絡めての中央突破を織り交ぜて
厚みのある攻撃を展開出来てました。特に好印象だったのが、両サイドをバランス良く攻められていた点で、なかなか良かったです。
ゴールバーを叩いたハドルストンの強烈なミドルも凄かったですし。あれはたぶん50%くらいの力で蹴ってると思うんですけれど、
ワンステップで蹴ってあの威力ですからね。助走無しですよ(笑)ホントに恐ろしいほどのキック力の持ち主ですよね、彼は。

トッテナムが押し込む時間帯が続くものの、サンダーランドはしっかりと組織された守備体系でなかなか思うように崩れてくれません。
特にターナーとブランブルのCBコンビが堅く、ある程度引き気味ながらバックラインをうまくまとめて、決定的な仕事はさせなかった。
得点は少ないもののここまでいい位置をキープ出来ているのが良く解るような堅実さでしたね。ここら辺は流石ブルースといったところ。
また、この日が初先発だったらしいゴードンの度重なるビッグセーブがあった事も忘れてはいけないでしょう。雨あられのように
放たれたシュートをことごとく防いでて、トッテナムにとっては厄介な存在でしたね。トッテナムの攻撃が良い時に限って相手GKの
当たり日が重なる印象があるのは気のせいだろうか。今季開幕戦のハートといい、この日のゴードンといい。ツキも少々無かったかな。
そんなこんなで圧倒的に攻め続けたもののゴールだけが遠い前半。放ったシュートは十数本(枠内8)、CKも10回はあったような…。

■活性化した右サイド、久々のベントリー
ベイルに頼り切りだった反省からか、この日は右サイドが元気。先発したのは前節で短い時間ながら印象的なパフォーマンスを見せた
ベントリー。不遇の時期が続いていた彼ですが久しぶりの先発のチャンスを与えられて発奮したのか、とても動きが良かったと思います。
ずっとサブに甘んじていた選手にも、前の試合でいい働きをすればすぐチャンスを与えるのがレドナップのいいところだな…と。

ハットンとの連携もバッチリで相性の良さを感じさせました。ベントリーは自ら仕掛けて相手を抜き去るドリブルがあるわけじゃないし、
一瞬で相手の裏に抜け出すスピードにも欠けるので、サイドバックだったり周囲との連携が不可欠。そういう意味ではハットンとの
縦の関係性の良さはポジティブな要素でしょう。タッチライン際からクロスを何本も放り込んだり、少し中央寄りにポジションとって
ハットンの攻め上がるスペースを巧く空けたりで、ポジショニングの巧さと足下の技術は流石だな~と思わせる場面は多かったです。

クロスがなかなか効果的じゃないとみるや、自らカットインして左足でゴールを脅かすなど久しぶりに良い時の彼が見られたかな…と。
惜しむらくはクロスがやや単調だった点と、後半戦は存在感が薄くなってしまったことでしょうか。ただ、彼のクロスの質が悪いのか、
中で合わせる選手の動き出しの質が悪いのかは判断が分かれるところではあると思います。僕が思うに半分、半分ぐらいの責任でしょう。
ベントリーのクロスついてはもう少しグラウンダーでニアを狙うだとか、緩急をつけるとか工夫があれば尚良かったとは感じたし、
中で合わせる選手もただ中央でいつも同じように待ち構えるんじゃなくて、位置取りや入っていくタイミングで何かしら変化を加えてみれば
どれかがゴールに繋がっていたかもしれませんね。挙げたクロスの本数の割に決定的な場面は少なかったのが残念だったかな…。

エリア内に切れ込んで倒された場面(シミュレーション判定でイエローカード)はちょっと気の毒。確かに倒れる前に体制崩れてたので
ウェブにはそう見えたのかもしれないけど、見た感じ足が滑っただけだと思うんだよね。しかも、相手のタックルもボールではなく
足に行ってたので、主審によってはPK貰えたかも…というプレーでした。まぁ、難しい判断ではあるけど、シミュレーションは厳しいな。
後半は少々息切れして尻つぼみになった印象ですが、久しぶりのフル出場という事を考えれば及第点の働きはしてくれたと思いますよ。
もう少し、周囲(特にモドリッチやラフィー)との連携が取れて同じ絵が描けるようになれば、面白いんじゃないかと思わせる出来でした。

■今季を象徴するような後半(得点も、失点も…)
後半は良い意味でも、悪い意味でも今季のトッテナムを象徴するような45分間だったと思います。後半頭から、パブに変えてクラウチ。
戦術的な変更かと思ったけど、パブが若干軽傷だったようで…。前半はパブが中央でどっしり構えるというよりかはサイドに流れて
ボールを受けたり、中央でワンタッチ、ツータッチでボールを動かしたりとなかなかいい感じでボールが回っていた印象でしたが、
クラウチが入ったことでどうしても彼への放り込みに頼る場面が多くなってしまいました。まぁ、クラウチの高さは使わない手は無いし、
事実競り勝ってしっかりと落としてくれるので(この辺、パブは空中戦でもほとんど勝てない)、アプローチは変わりますからね。
しかも、前半ハイペースで攻め立てたのと同じリズムで90分間戦えってのも無茶ですからね。後半の半ばぐらいからは疲れも見えて
モドリッチやハドルストンからの楔だったりラフィーのパスでも細かなズレが出てたんで、クラウチ頼りもやむなしかも…だけど。

ただ、一長一短だな~と感じましたね。前半の方が人もボールも良く動いて化ければ可能性を感じさせるチームなんですけれど、
結局のところゴールは生まれずじまい。翻って後半。今季も何度も見ているお馴染みの光景で、クラウチが落としてこぼれたボールを、
誰か(ほとんどの場合はラフィー)が詰める以外の形ではあまり可能性を感じられず、攻撃の幅が狭い。でも、ゴールは生まれる。
今季これとほぼ全く同じ形で4得点ですから最大の武器とは言えるが、裏を返せば結局この形以外ではチャンスが少ないのが現実。
必殺の形を持ってるんだから贅沢言うなよ!と言えばそれまでですが、上位定着を目指すのならばあまりにも引き出しが少ないですよね。

ともあれ、なかなか奪えなかった先制点をもぎ取ったのでこれで少しは楽にゲームを進められるかな…と思った矢先につまらない失点。
交代出場で入っていたウェルベックがドリブルで持ちあがり前線のギャンにパスすると、そのボールをギャラスとカブールが一緒に
奪いに行き、見事に裏を取られる失態。ギャンはゴメスと一対一となり悠々とゴールに流し込むだけ。なんともお粗末な失点ですよ。

あの場面、CBの基本の基本ですけど、一人がボールを奪いに前に出たら一人はカバーリングするのが鉄則。カブールが奪いに前に
行くリアクションしてるんだからギャラスが焦って詰める必要無いんですもん。全てはこの二人の意思疎通が無いことが原因ですよ。
この二人の関係性に限らず、ゴメスとも上手く意思疎通を図れていない様子が度々見られるのが気がかりなんですよね。
ゴメスがどこか飛び出しに躊躇してるのも、彼の判断ミスだけじゃなくてCBとの連携の無さが引き金になってる気がしてなりません。
なんかバックラインで横パス繋いでるだけでもヒヤヒヤしますもん。エコトは巧いけどたまにポカするし、ハットンは元々足下は下手。
加えてCBとGKの関係がこの体たらくですから、バックラインが安定するはずがない。ということは、チームも安定しないってことです。
なかなか波に乗れない最大の要因は攻撃の引き出しの無さよりも、バックラインの不安定にあるのだと強烈に印象づけられますね。

得点の仕方もワンパターンならば、失点の仕方も一瞬の集中力の欠如というか、自らのミス絡みとまるでデジャヴを見せられているようで、
なんともモヤモヤ感の残るままタイムアップとなってしまいました。前半はあんなに良かったのにな。歓喜も一瞬、すぐに暗転…(泣)

しかし、もったいなかったですね~。絶対に勝たなければならない試合で、しかも内容を考えれば勝利に値する試合展開だっただけに、
自らのミスで勝ち点2を取り損ねたのが非常に悔やまれます。チャンスも多かっただけに、失望感が半端無いですね…(苦笑)
交代カードも2枚残ってたので、終盤動きたかったところですがベンチメンバー見渡しても途中から出てきて流れを変えるような
選手がいないですもんね。チャーリー、バソングはDF、ニコは先発で行ってこそのタイプだし、入れるとすればジーナスかパラシオスだが、
じゃ誰を替えるんだとなれば??ですしね。選択肢とすれば精彩欠いたベイルを下げてモドをサイドに、中央にそのいずれかなのかなぁ。
そう考えるとカード切りづらいよな…とも思っちゃいますわな。それよりも、何よりも前半あれだけあったチャンスのうち幾つかを
決めていれば、つまらないミスをしなければ勝ち点3取れていた試合なんですから、自業自得。今はこの程度の実力という事ですね。

前節に比べて無理やりポジティブな要素を探すのだとすれば、この試合に関して言えば内容は良くて結果だけがついてこなかったので、
この感じを次の試合にも発揮出来れば5試合ぶりの勝利も見えてくると思います。凹んでいてもしょうがないので、気持ちを切り替え
次こそしっかりと勝って欲しいもんです。せめてホームでは取りこぼさんようにしないと、本当に中位の「定位置」に逆戻りになっちゃうぞ。

今日のGood ファン・デル・ファールト。細かなミスもあったが、貴重な先制ゴールと決定的なシュートを何本も放ち攻撃を牽引。
今日のBad  ギャラス&カブール。せっかくギャンを粘り強い対応で抑えてたのに、たった一つのミスで水の泡。

| マッチレポート | comments:7 | TOP↑

≫ EDIT

【第11節】 トッテナム vs ボルトン

イングランド・プレミアリーグ10/11 11節

Bolton 4 - 2 Tottenham 
         
Stadium:リーボック・スタジアム

              前半   後半   合計                               
ボルトン  1  3  4             
トッテナム  0  2  2
得点
Spurs:ハットン、パブリュチェンコ
Trotters:K・デイヴィス2、ステインソン、ペトロフ

1011 11
Sub:Cudicini , Bassong , Corluka , Jenas


ボルトンのホーム、リーボックスタジアムでの対戦で最後に勝利したのは1996年3月。リーグ戦では足掛け14年に渡って苦い経験を
味合わされてきた、言うなればトッテナムにとっての鬼門の地。悪しきジンクスを払しょくせんと乗り込んだ一戦でしたが、守備が崩壊。
低調なパフォーマンスに終始し、4失点を喫して完敗でリーグ戦は2連敗。好調のCLを尻目にリーグ戦では未だ波に乗れません。

う~ん…。なんとも締まらないゲームでしたね。覇気なし、運動量なし、崩しのアイディアなし。ないないづくしにミスのオンパレードが
重なってんだもん、そりゃ勝てんわ。疲れ?モチベーション?怪我人続出?いやいや、そんなの何の言い訳にもなりゃしないよ。
こんな腑抜けた試合をしているようじゃ、4位以内なんて到底無理ですよ。CLでどんなにいい試合しようが、リーグ戦でこれじゃあね(呆)

■久しぶりの出場機会を活かせず…
ラフィーとレノンが共に負傷で離脱し、今季ここまで不遇だったニコが久しぶりに先発に起用されました。多くのスパーズファンが
久しぶりのニコの起用を喜んだでしょうし大きな期待を抱いていたと思うのですが、結果としては思いっきり裏切られた格好となりました。
ゲームの流れに乗れずボールに絡んだ頻度も少ない。攻守に渡ってチームへ全く貢献しておらず、存在感が恐ろしいほどに希薄でした。
試合出場に飢えていたであろうニコは必ずややってくれるはず!と僕も大いに期待したんですが、お世辞にも褒められる出来では無く、
あぁ~これじゃ今後も好調のベイルらを差し置いて先発に推せないよな…という評価に落ち着きかねない働きぶりだったように思います。

ただ、彼を若干擁護する点があるとすれば、ほとんど起用されてなかったので試合勘の欠如が著しく、しかも不慣れな右サイドでの起用で
いきなり結果を出せ!というのも少々酷であるという事と、チーム全体が低調でそもそも個人の出来をどうこう言う問題じゃない事でしょうか。
ニコは特筆すべきスピードや突破力があるわけじゃないので、サイド起用でも周囲との連携があってこそ活きるタイプですから、
周りのサポートというのは非常に重要になってくるのかな…と。この日のように前線&両翼が孤立して効果的に機能していない状況だと、
独力で局面打開するに足る能力を持ち合わせていないニコにとっては非常に厳しかったですね。もちろん、彼自身も周囲を巧く使ったり、
積極的にボールを受けようと走らないといけないわけなんですが、それも無い…と。せっかくのチャンスだっただけにもったいない。
コンディションの問題か、はたまたメンタルか、そのどちらもか。原因は解らないけど、観ているこちら側に気迫や闘争心という類い、
はたまたプレー出来る喜びみたいなものは伝わってこなかったですよね。ベンチで観ていたハリー爺にはどのように映ったでしょうか?
恐らくは同じ様に映ったんじゃないだろうか。これで今後のチャンスが潰えたとは思わないけど、現在彼が置かれている状況を打破するには
一層の奮起が求められます。個人的にも好きな選手の一人だし(まぁ、みんな好きなんだけど…笑)本来の彼はもっと出来るはずの選手。
次は彼らしいダイナミックな展開力や、思い切りのいいミドルシュートを見たいですね。下を向いてる場合じゃない。次は頼むぞ!

■空中戦、局地での競り合いも相手に分
序盤からボルトンが攻勢に出てきました。開始3分の段階で早くもCKを2本与えた事からも、序盤からいきなり行くぞ!という相手の
勢いに圧されていた事が見てとれます。指揮官がビッグサム時代から、メグソンらを経て現在のコイルに至るまで多少は戦術に
違いも出てきて繋ぐ意識も高まっているボルトンですが、やはり前線のK・デイヴィスに代表される様にヘッダーが得意な選手に
シンプルなロングボールを放り込む空中戦を軸とするクラシカルなキック&ラッシュが最大のストロングポイントのチームですから、
当然フィジカル的にもタフなゲームになるし、ゴール前で繰り広げられる空中戦や、中盤での50:50の競り合いに負けてるようじゃ、
お話にならんわけです。ですが、この日のトッテナムはことごとくボルトンに競り負けてしまい、思うように主導権を握らせて貰えない。

クラウチの高さもこの日ばかりは封じられてしまう。ナイトもケーヒルも高いし、エアバトルの猛者揃いですからね。厄介な面子です。

ボルトンはボールを保持しても中盤を省略してシンプルに前線のK・デイヴィス目がけて蹴っ飛ばす作戦を徹底していた印象で、
ギャラスとカブールは懸命に弾き返そうと奮闘するものの空中戦では相手に一日の長があり、度々混乱させられてしまいます。
また、せっかくボールを奪ってさぁ攻撃に転じようという場面でも、ボルトンが中盤~前線の激しいプレスでボールホルダーにプレッシャーを
かけ続けてきたので、トッテナムは自由に前を向かせて貰えず苦し紛れのバックパスに終始し、バックラインも同様に厳しく寄せられて
組み立てがままならず単調に蹴り出す→またボールを拾われ二次攻撃を許すという悪循環。中盤も疲労からか全体的に運動量に乏しく
足下から足下への各駅停車のパスばかりで一向に攻撃にスピード感が生まれない。意図が見えるパスが少なく、責任転嫁の連続で
リスクを負わないんじゃ、連携して崩す形など生まれるはずもなく攻守において常に後手後手を踏まされる時間帯が続いてしまいます。

そうなるとゴールを許すのも時間の問題で。案の定、前半30分に先制を許してしまう。しかも、バックラインからのパスをカットされ、
あっさりと失点に繋がる失態。相手のマーカーがチェックに来てるのにそこにパス出すギャラスの判断と、簡単にボールロストする
サンドロの二人のミスでしょうね。ギャラスは怒っていたけど、お前は怒る資格無し。失点の半分は彼に責任があるようなもんですよ。
カブールもキックミスや不安定な対応が目につきましたし、CLインテル戦で褒めたばかりのCBコンビがこの日は揃ってお粗末な出来で
心底ガッカリさせられました。キングやドーソンが不在な現状、彼らが軸なわけでもうそろそろシャキっとしてもらわんと困りますわな。

■両翼の沈黙は3センターの構成力の欠如にあり
左のベイル、右のニコ共に決定的な仕事は出来なかった印象です。ベイルは単独で突破してのグラウンダーのクロスであわやの場面を
数回作っていたけれど、どこか若干苦し紛れというか選択肢はそれしかない感じでした。体のキレもアイディアもイマイチだったかな。
ニコはほとんどボールに関与する事すらままならず、両翼からのサイド攻撃は停滞。こうなると大体トッテナムは苦しくなりますね。
両翼の二人の出来が思わしく無かったのも一つの要因ではあるけど、根本的な問題はサイドを上手く活用出来ない中央3人の構成に
あったのでは?というのが僕の考えです。基本的に今季のトッテナムは4-4-1-1で戦ってますが、この日はその布陣のキーマンである
トップ下のラフィーと右サイドのレノンが不在。トップ下にはほぼ同様の仕事がこなせるモドリッチで補完しようという意図でしたが、
モドリッチが中盤の守備に追われてほとんど前に行けず、1トップのクラウチと両翼の2人が孤立する場面がとても目につきました。

モドリッチが中盤に吸収され、パラシオスとサンドロも攻撃参加がほとんど出来なかった為に4-4-1-1というよりかは3センター気味になり、
中盤には人数こそいるものの前述した通り消極的なパス交換に終始してしまったので全く機能していなかったと言えるでしょう。
レドナップは試合後に「後半4-4-2にして攻撃的になり過ぎバランスを欠いた」と語ってますが、僕に言わせれば前半の方がよっぽど
バランスが悪くて見るに堪えませんでしたね。素早くボールを奪ってのショートカウンターでゴールに迫った場面もあったけれど、
どちらかといえば中盤3人の役割が中途半端でどう攻め、どう守るかが曖昧だった印象が強い。この布陣でどういう風に崩していこうという
プランが明確じゃないというか…。あまりにも個人の(特にベイル)突破に丸投げし過ぎ。ノープランじゃゴールはそうそう生まれない。

結局、パラシオスは前半だけで交代、サンドロも失点に絡んだだけで仕事はほとんどしていない。この二人の低調ぶりが最大の戦犯です。

特に気になったのがサンドロ。彼の持ち味がまだイマイチ不明なんですよね。パラシオスと似てるといえば似てるんだけど、
彼ほどスペースを埋めるべく走り回るわけでもないし、ドリブルで前に行く意識も見られない。かといって、局面を変えるような
パスを出すのかと言えばそうでもない。散らしのパスも効果的じゃなければ、味方がパス出しやすいように気の利いた動きするわけでもない。
今夏に加入したばかりで、プレミアの水にも馴染んでいない現状でまだ失格の烙印を押すには早いので、もう少し見る必要はあるけど、
彼はどんなプレーが得意でどういうスキルでチームに貢献出来るのか…というのが見えないんですよね。これじゃ、今後に期待しづらい。
もっとハッキリとした方がいいですよ。潰し屋に徹するなら徹する。積極的に前に行くなら行くで。現状だと、ただウロウロしてるだけで
他の選手に負担がかかってしまってる。ここら辺は彼自身ももう少し考えてプレーしないとダメだし、チームとしても煮詰めていかないと!

最大のストロングポイントである両翼を生かすも殺すもセントラルMFの働きは非常に重要。そういう意味ではこの日はダメでしたね。
モドリッチだけはなんとか前線と絡もうとサイドに流れて受けたり工夫はみられたけど、彼もパスミスやボールロストが多くて
チームの悪い流れを変えるには至りませんでしたね。前半を見る限りでは中央から主体的にゲームを作る構成力の欠如は明白で、
ハドルストンの重要性がクローズアップされるような展開でしたね。まぁ、彼が後半に入ってきてからもあまり良化はしなかったけど(苦笑)

■オープンな打ち合いで反撃も時既に遅し…
後半はパブリュチェンコを投入し、4-4-2に移行したトッテナム。動きもスムーズになりボールの回りも多少は滑らかになります。
しかし、相変わらずペースを握るのはボルトン。ケーヒル、テイラーらにゴールを脅かされヒヤリの場面が続くもなんとか耐えていたが、
56分には左サイドを連携して崩されて手痛い2点目を許してしまうと、更に10分後にはエコトがエリア内で倒してPKを与え0-3に。
残り時間20分でビハインドは3点と敗色濃厚ムード。流石にこれにはショックも隠せなかったですね。タフな試合になると想像してたけど、
ここまで守備が崩壊して一方的にやられるとは思っていなかったのでねぇ…。ただ、ここから少しだけ意地を見せてくれました。

まずはハットン。一列前のニコが散々な出来で右からの攻撃はハットンが孤軍奮闘してたけど、それが結果的にゴールという形で実った。
直前にニコに代わって入っていたベントリーがクロスオーバーの動きで相手の注意を逸らして空けたスペースをハットンが巧く活用。
半ばやけくそ気味でカットインすると相手を振り切り左足でコントロールしたシュート。これが見事に決まり反撃の狼煙をあげると、
ベントリーがゴールにこそ繋がらなかったものの、あとは触るだけというブリリアントなクロスを放り込むなど右サイドが活性化。
ゴールを入れてノリノリのハットンが再びドリブルで持ちあがり倒されて得たFKのこぼれ球からパブが豪快に左足で突き刺し2-3に。
パブのゴールも凄かったですね~。まさかあそこから撃つかよ!っていうね。で、難しいゴールほど決める不思議。これがパブ。
しかし、一気に同点を狙って前掛かりに攻めた隙を突かれて追加点を許し結局ジ・エンド。でも、こればかりは仕方無い。2-3でも、2-4でも
大差はないし、むしろ同点狙っていかんでどうする?というシチュエーションだったのでね。しかし、ペトロフは速かったですねぇ。

■目先の順位は気にしないとはいえ…
チームとして崩したとは言えず、どちらも個人の単発ではあるけれど2点返して望みを繋いだのは数少ないポジティブな要素でしょうね。
ただ、3点取られてようやくエンジンかかるってどうよ?インテル戦のアウェーも4失点後に3得点でしょ?反撃が遅すぎるっての(怒)
ここんとこ先制点許す試合がず~っと続いてるのはいただけないですよ。追い上げる底力があるなら、何故に最初から発揮しないんだと。
これで11試合で4勝4敗3分け、13得点14失点。見た目の順位も悪く無いから気付きづらいけど地味に上とは差が開いてきてるし、
下との差は元々たいして無いに等しいですから、低空飛行もいいとこですよ。別にこの時期に順位どうこうは気にする必要は無いですし、
一戦一戦大事に戦っていくしかないんですが、一向に良くなってる兆しが無いってのはどうなんだろね。僕はCLで良い結果が出てても
騙されませんよ。ハッキリ言って危機的状況に片足突っ込んでるんだってことをもっとチーム全体が認識しないといかんですよ。

何度も言うけどCLよりもリーグ戦の方が重要ですからね。幸いなことにここからサンダーランド、ブラックバーンと連続でホームで
戦う事が出来ます。しかも、水曜日、土曜日と間隔も狭い。体力的には厳しいだろうけど、立て直すには絶好の状況だと思います。
逆に言えばこの2試合で連勝出来ないようだと4位以内奪取へ向けたシグナルが黄色から赤に変わるぐらいの重要な連戦ですからね。
ここはチーム一丸で奮起して必勝態勢で6ポイントを!あと、頑なに1トップに拘る必要は無いよ、ハリー爺さん!(切なる願い)

今日のGood ハットン。気合の入ったプレーを見せてくれた数少ない選手の一人。反撃の1点を奪い、守備でも安定感。
今日のBad  サンドロ。中途半端なプレーに終始し、低調なパフォーマンス。自らのミスから相手に先制点を献上。

| マッチレポート | comments:16 | TOP↑

≫ EDIT

【CL グループステージ】 トッテナム vs インテル(H)

UEFA・チャンピオンズ・リーグ10/11 グループステージ

Tottenham 3 - 1 Internazionale Milano 
         
Stadium:ホワイトハートレーン

              前半   後半   合計                               
トッテナム  1  2  3            
インテル  0  1  1
得点
Spurs:ファン・デル・ファールト、クラウチ、パブリュチェンコ
Inter:エトオ

1011 CLGS4
Subs:Pletikosa , Bassong , Kranjcar , Keane


前半だけで4失点と圧倒的な力の差を見せつけられ敗れて受けたアウェーでの屈辱はホーム、ホワイトハートレーンで必ずや返す。
並々ならぬ強い決意を胸にリベンジに挑んだ昨季王者インテルとのリターンマッチは、試合内容でも完全に圧倒して3-1の快勝。
しっかりとリベンジを果たしたトッテナムはグループステージ通算2勝1敗1分け。勝ち点を7に伸ばしてグループ首位に躍り出ています。

いや~快勝、快勝!気持ちのいいくらいの快勝じゃないですか。やれば出来るじゃないの(笑)やっぱりこうじゃなきゃね、スパーズは。
2ヶ所の変更だけでマンU戦とほとんど同じチームなのに、全く別のチームじゃね~か!と思わずツッコミたくなるほどの変わりように
驚きを隠せないと同時に、この安定感の無さというか意外性が「らしい」よな…と妙に納得させられる好ゲームでございました。

■同じ轍は踏まない!序盤からスイッチ全開で怒涛の攻勢
10日前に行われた前回の対戦では開始2分にいきなり失点し、ゴメスの退場もあってあれよあれよと失点を重ねたスパーズでしたが、
流石に今日はこの間とは訳が違うぞ!とばかりに心身ともにしっかりと準備して素晴らしい立ち上がりを見せてくれました。
トッテナムサポーターはイングランド屈指の熱さで知られていますが、正に12人目の選手という言葉にふさわしい力強いサポートで
異様な雰囲気を醸しだしたスタジアムの大声援をバックに、トッテナムが開始早々からエンジン全開でインテルゴールに迫ります。
開始して5分間ほどで今日はいけるぞ!となんとなく感じました。何より選手達の意気込みというか、熱量の高さが伝わってきたから。
戦術・システム云々も大事だけど、試合にかける執念や情熱、相手を上回る気迫というのは何より大事。それが最近のトッテナムには
イマイチ感じられなかったものだったので、それがこうした大一番で試合開始早々に感じる事が出来たのはとても嬉しかったですね。

そういう積極的な姿勢が功を奏して先制したのはトッテナム。エコトからのボールを受けたモドリッチが巧みな個人技で2人をかわし、
スルーパスを出すとラフィーがオフサイドラインをギリギリですり抜け見事なシュートを突き刺す。素晴らしいコンビネーション!

モドリッチとラフィーは波長が合うのか、タイミングがピタリと決まりましたね。やはり天才は天才を知るということなのか。
改めて感じたのはやはりラフィーは出来るだけゴールに近い位置にいた方が良いという事。割とボールを触りたがりというか、
なまじ中盤の底あたりからパスなどでゲームを作る能力もあったりするので、じれてボールを貰いに下がってくる事が多いんだけど、
モドリッチがいるんでね。モドリッチとラフィーが役割を入れ替えながら…ってのが理想形だけどそうそう上手くいかず二人して
ゴールから遠い位置でパス交換して前線孤立ってパターンに陥るより、ラフィーは高い位置に留まるが吉かもしれないな…と思ったり。
チャンスの割にゴールは1点のみ(クラウチが決定機外して、髪をわしゃわしゃしてたり…笑)でしたが、最高の前半でしたね。

■粘り強い対応が光った守備陣
善戦出来た一因はやはり守備陣の頑張りでしょう。セントラルMFのモドリッチ&ハドルストンが絶妙なバランス感で中盤をコントロールし、
激しく寄せて自由にさせない積極的なプレスと、バックラインと連携して挟み込む対応を使い分け、相手にほぼ何もさせませんでした。
それが証拠にインテルのチャンスらしいチャンスはほとんどなく、エトオが放ったシュートだけはヒヤリとさせられたものの、
崩された場面はほぼ皆無で、相手の攻撃のほとんどが苦し紛れのミドルシュートで終わっていたところに現れていたと思います。
モドリッチが前に行けるように地味ながら懸命にスペースを埋めて、支えたハドルストンの働きは大いに讃えられるところですが、
やはりバックラインの4人が頑張りましたよね。(自分はそう思わないんだけど…)穴とされがちなエコトも安定した働きだったし、
センターバックの二人が強さと巧さを示してエトオを決して自由にさせなかった。ここがやっぱり大きかったんじゃなかろうか…と。
スナイデルのFKをカルロが見事な反応で弾き出したのも良かったですね。あそこで入れられてたら流れが変わってたかもしれないし。

今季はリーグ戦でも開幕戦以外全ての試合で失点し、CLでは3試合で6失点と目も当てられないような崩壊ぶりなんですけれど、
昨季躍進の下支えとなったのはやはり「堅守」。いい時のトッテナムの守備は攻守の切り替えはもちろんのこと、「集散」が速いんですよ。
ボールホルダーへの寄せでもしっかりと二人がかりで囲い込んだり、しっかりとマークを受け渡しながらサイドへと追いやっていくし、
そこで奪えないと見るや素早く守備ブロックを固めて危険な位置に入ってきた選手を捕まえられる。その判断も、動きも速い。
それが出来ている時ってのはこの日のように相手が強豪だったり、個人技に優れた選手が数人いたとしても易々と大崩れしない。
今季はそういった守備があまり見られなかったんですが、この日は割といい時の姿に近いというか、高い守備意識が感じられましたね。


守備陣は時折見せるハットンの危なっかしい対応以外はほぼ完璧で、高い集中力で守れていたと思うんですが、この日特に出来の良さが
際立っていたのがギャラス。基本的にはコンビを組むカブールが相手に寄せて自由にさせず、ギャラスはカバーリングに徹して
ピンチの芽を摘むという場面が多かった印象ですが、二人の関係性が良くて見ていて頼もしかったです。ギャラスは今夏に加入後、
まだ満足な働きを出来ていないという評価だったんですが、この日は彼の経験が存分に発揮された出色の出来だったように思います。
相手があまりプレスをかけてこなかった事もあり、バックラインからの押し上げも割とスムーズで攻撃の第一歩となってました。

■両翼からスピードスターの特攻
攻撃ではシンプルにスピードのある両サイドを使っての崩しと、クラウチの高さを巧みに織り交ぜて狙いを絞らせずに上手く緩急の
リズムをつけられていたのが良かったです。クラウチの高さは流石のルシオ&サムエルもかなり嫌がっていた感がありましたし、
スピード溢れる両翼からのサイド攻撃ってのはトッテナムの「生命線」ですからね。ラフィーだけに頼らず、意識的にサイドを使おうと
いう姿勢が攻撃にいいリズムを生み出していたような気がします。ベイルは前回の対戦で鮮烈なインパクトを与えていたので、
この日はかなり警戒して潰しに来るのかな?と思ってたんですが、特に目に見えた対策を講じて来なかった印象があるんですが、
ここら辺は「策士」で名高いベニテスらしくないと思ったのは気のせいかな?対策してたんだけど、ブッちぎられたのかもしれんが。

特に面白かったのがベイルとマイコンのマッチアップ。たぶん、マイコンは世界最高の右SBだと思うんですが、あのマイコンを
ベイルがチンチンにしてたのが何とも痛快でしたね。1度や2度ならまだしも、ベイルが1対1で仕掛けたらほぼ勝ってましたからね。
流石のマイコンと言えども一度火がついたベイルはそうそう止められやしないってのをハッキリと証明した格好となりました。
前回対戦時のハットトリックがフロックじゃないと示したことでまた一つ株が上がったんじゃないですかね。彼は本当に凄いですよ。
マイコンの出来が悪かったとか、インテルの対応の仕方が失敗したとかも言えるんだろうけど、ここは素直にベイルを讃えるべき。
スピードに乗ったダイナミックな突破も見事なら、グラウンダーで出したクロスもまた見事ですよね。スピードといいタイミングといい。
2点目のクラウチへのも、3点目のパブのダメ押し弾のアシストも完璧。特に圧巻だったのは3点目のキッカケとなったカウンターからの
一人スルーパスでしょう。個人的には野人岡野以来の衝撃でした(笑)あの疲れてる時間帯でアレが出来るのがベイルの恐ろしさ。

ベイルの魅力をたっぷりと堪能出来た試合でしたが、この日良かったのはベイルだけじゃなく逆サイドのレノンを巧く活用した点。
ここしばらくベイルは目立つもののレノンが消えてる試合が多くて、それがサイド攻撃の停滞に繋がっていた印象だったんですが、
トッテナムで怖いのはベイルがいる左だけじゃなく、元祖スピードスターのレノンがいる右もなんだと示せたのが大きいです。
どうしてもベイルのケアに気持ちがいくところで、右への警戒が薄くなるとレノンは黙って無いですよ。彼を自由にさせたら危険です。
この日は久しぶりにキレ味鋭い突破からのクロスやカットインが見られて個人的には大満足。やっぱりレノンが活き活きしてると楽しい。

■疲れが見えた終盤もなんとか凌ぎカウンター一閃
後半の頭からラフィーに代わってジーナスが入ったのは恐らくはラフィーの状態が万全で無かったのでしょうね。マンU戦で負傷交代し、
この試合の出場も危ぶまれていたので、45分出場できただけでも良かった。そのうえ、貴重な先制点でやるべき仕事は果たしましたしね。
ジーナス入れた以降はアンカーにハッドを置いてモド&ジーナスが前目の4-1-4-1だったと思います。3センターで交互にトップ下に
行くと表現した方が適当かもしれないが。どちらかといえば守備に重点置きつつバランスを保ちながら戦おうという意図は見えました。

序盤からハイペースに飛ばしたせいか、後半の半ばあたりからは足も止まりだしてラインがズルズルと下がり始めてしまいます。
そうなると敵さんも見逃してくれるはずもなくエトオの個人技から手痛い一発を喰らいます。そこからは防戦一方で怖いのなんのって。
手に汗握りましたね~。こんなにいい感じで試合を進めて終盤に2発喰らって追いつかれようもんなら相当なダメージあったはず。
それでも今日のチームは最後まで戦う気持ちを捨てなかった。クラウチに替えてパブ、レノンに替えてパラシオスで懸命に耐える。
相手は同点狙って前掛かりになってくるはずで、しっかり引いて守ってカウンター狙い。それがズバリと当たりパブがやってくれた。

チーム全体が引き気味になって苦しい時間が続いていただけに、この追加点がどれだけ気持ちをホッとさせてくれたことか。
交代投入以降、ボールロスト連発で「おいおい!パブしっかりせんかい!」と思ってたんだけど、そういう時に決めるのがまたこの男。
ほぼベイルのお膳立てで決まったゴールだけど、しっかり詰めるのがストライカーだし、それが出来てるだけで合格だよ、お前さん(笑)

相変わらず戦術「ベイル」になってる部分はご愛嬌だけど、CLだし、内容をアレコレと細かく問うのは無粋ってものかもしれません。
何たって昨季王者だし、ホームとはいえここまでいい戦いを見せてくれるとは思って無かったので、ケチのつけようがない快勝です。
しっかりと自分たちの力を出し切り戦えばこれぐらい出来るという、いい自信になれば収穫と思うし、次に繋がる一戦になったかな?
相変わらず良い試合とダメ試合を交互に見せられ、まだどこか信じられませんけど(笑)週末のボルトン戦もこの調子で頼むぜ!

今日のGood ベイル&ギャラス。攻撃ではベイルが、守備ではギャラスの活躍が印象的。どちらも勝利に大きく貢献。
今日のBad  ハットン。頑張ってはいたけど不安定なポジショニングでヒヤリの場面も。クロスの精度も少々残念だった。

| マッチレポート | comments:14 | TOP↑

≫ EDIT

【第10節】 トッテナム vs マンチェスター・ユナイテッド

イングランド・プレミアリーグ10/11 10節

Manchester United 2 - 0 Tottenham 
         
Stadium:オールドトラフォード

              前半   後半   合計                               
WBA  1  1  2             
トッテナム  0  0  0
得点
Spurs:
Red Devils: ヴィディッチ、ナニ

1011 10
Sub:Cudicini, Bassong, Sandro, Kranjcar


聞けばオールドトラフォードでの対マンU戦での最後の勝利は1989年とか。道理でいいイメージが無いわけだ。そんな嫌なジンクスを
吹き飛ばすべく乗り込んだ一戦でしたが、0-2の完敗。点差以上に力の差が歴然であることを痛感させられる試合でございました。

■サイドの主導権争いの行方
今季はラフィーが入って布陣も戦い方も若干異なるんですが、マンUとトッテナムって基本的な戦略が似通ったチームだと思うんですよね。
あくまでスピードがあって独力で崩せるアタッカーによるサイド攻撃が軸で、中央には展開力に秀でた選手を配置してるものの、
中央をこじ開けるのは副次的要素でサイドからどれだけ崩せるかが攻撃の鍵という辺りが。マンUはナニとパク(ギグスは負傷離脱)、
トッテナムはレノンとベイルの両翼、お互いのSBも比較的攻撃的な選手を並べてるので、どちらがサイドを制する事が出来るか?
が一つの注目ポイントだと見てました。お互いの長所が噛み合うということは、翻せばどちらかが生きればどちらかが死ぬという事。
いかにこちらの長所を最大限に出しつつ、同時に相手の長所を消す事が出来るか。勝負の鍵を握るポイントはここだろうな…と。

で、そのサイドの攻防を制したのはマンU。徹底してこちらの左サイドからの攻撃を繰り返してきました。その狙いは何か?
恐らくは二つあって、エコトの周辺のスペースが穴と見ていた事と、右サイドで押し込むことによって対面のベイルを封じる意図。
これがズバリと当たっていたような感があり、ベイルはなかなか得意のダイナミックな突破を発動する事がままならず封じられ、
エコトと一緒に守備に追われる場面が増えてしまう。パクの動き出しがいやらしくて、かなり彼を捕まえるのに手こずっていた印象です。
ナニもボールを持ったら鋭いし危険な選手なので、サイドの対応はかなり気を遣い両サイドとも守備に比重を置いてた感じでした。

エコトとベイルを守備に釘づけにしていただけでも、トッテナムのサイド攻撃の威力を減少させる効果はかなりあったとは思います。
それでも時折ベイルが仕掛ける場面もあったものの、ラファエウがしっかりと対応し満足な仕事はさせてもらえなかった印象で、
トッテナムは左サイドが完全に封じられ厳しくなった。それなら右サイドにはレノンがいるので、そちらからの攻撃にシフトすれば
いいのだけど、なぜかこの日はレノンにボールが渡る回数自体が少ない。トッテナムはボールを保持しても、まずはラフィーを見ていて、
彼を経由させて崩そうとする場面が多過ぎる。もっとレノンを使う意識をチーム全体が高める必要があると思うんだけどな…。
そんなわけで両サイドから有効な崩しが出来ないトッテナム、ピッチを広く使ってサイドを自由に謳歌するマンUという図式に。
こうなるとどちらが優勢に試合を進めるかは火を見るより明らかなわけで、試合全体を通して苦しい時間帯が続く事になってしまいます。

■キーン1トップ起用の謎
この日の布陣は1トップにキーン。試合前から少々嫌な予感はしてましたが、案の定、思った通りの展開になっちゃいました。
今季のトッテナムは昨季の4-4-2からラフィーをトップ下に配置した4-4-1-1に移行してるわけですが、今のところ攻守において
機能してるとは言い難く、得点パターンを見てもクラウチの高さとベイル&ラフィーの個人技に未だ依存してるのが現実です。
解説の粕谷さんが「ラフィーが入った事でスパーズのサッカーの質が上がった」と仰ってましたが、僕に言わせればとんでもない話で、
悲しいかな、現段階ではむしろ昨季より質が落ちてるというのが正しい。確かにラフィー自身の能力は大変に素晴らしいと思うし、
この日も序盤に彼が苦しい体勢になりながらもキープしてから左足でコントロールして狙うシュート(惜しくもポストに直撃)など、
その能力の高さが随所に見られるわけですが、彼の能力がしっかりとチームに還元出来ているかと言えば、NO!と言わざるを得ない。
ラフィーはチームトップの4得点を挙げてるが、そのうちの3得点がクラウチの競り合いからこぼれたボールを押し込んだものとPKのみ。
前線の2人の連携で「黄金パターンの確立」と言えば聞こえはいいが、裏を返せばそれでしか未だ結果が出ていないという事です。

この日はクラウチでは無くキーンが先発しましたが、高さがあるわけではないので前線で起点にはなり得ない。困った時の放り込みが
出来ないのだから前線が有機的に絡んでチャンスを作り出すしかないのだが、ラフィーとキーンの狙いどころが似ている為に、
お互いの役割が中途半端となってしまい、お互いの持ち味を消し合ってしまうという矛盾。これじゃ、この2人を前線に置く意味が無い。
そもそも、この布陣で戦うのならば何故キーンを起用したのか?ここら辺のレドナップの意図が全く見えてこないですね。
CLのインテル戦を見据えての温存?デフォー復帰を見据えたチビッコ1トップの予行演習?出場機会の少ないキーンへの配慮?
どれも根拠としては薄いし、そもそもマンU相手に取るべき策じゃない。この試合を捨てたというなら話は別だけど、そんなはずないだろうさ。

案の定、キーンはほとんど仕事らしい仕事をしないまま62分で途中交代。彼を責めるのは簡単だけど、それはお門違いもいいとこです。
彼は2トップでポストプレイヤーとコンビを組むことで活きるタイプ、1トップで機能していないのは自明の理じゃないですか。
リバプール時代も1トップやらされて(それで完全に失敗の補強だったとトンチンカンな事言われる始末で)苦しんでたじゃない。
久しぶりの先発起用、しかもキャプテンマーク巻いての出場で本人も燃えてたと思うし、期待もしたいのはやまやまなんだけど、
彼が1トップで結果を出すのは残念ながら想像できない。それを敢えて、このマンUとの大一番で試したところでメリットはあったのか?
甚だ疑問ではありますよ。それでも、彼なりになんとかしようと試行錯誤してはいました。前半にキーン、モドリッチ、レノンの3人が
上手く連携して小気味よくポンポンとパスを繋いで崩してCKを奪取した場面とか。ああいうのをもっと出したかったんだろうけど…。
せっかくサイドを崩しても中で待つのがキーン&ラフィーじゃ高いボールはほぼ無理。それだけで、攻撃の幅が狭くなるってもの。
全体的に見て、キーンを1トップ起用した明確な意図は見えなかったし、失敗だったのは明らか。彼もまた、1トップ移行の犠牲者の一人。
FWの得点の減少でデフォー待望論が日増しに高まってますが、クラウチの場所にそのままデフォーを置いても恐らくはダメだってことが、
この試合で想像がつくはず。この試合の事をよく覚えておくといいですよ。チビッコ1トップ&ラフィーのいいサンプルになるでしょう。

■これが「試合巧者」ということなんだろう…(ということにしておく、ムカツクけど…笑)
なかなか攻撃の形も満足に作れず、内容的には芳しく無かったものの、流れの中からの得点だけは許さ無かったのは評価出来ます。
バックラインもカブール&ギャラスが押し寄せるマンUの分厚い波状攻撃に体を張って耐えて、粘り強く対応していたのは良かったです。
中盤ではラフィーが守備にはほぼ寄与しないし、自由に動き回るもんだから、ジーナスとモドリッチに余計に負担がかかってはいましたが、
二人ともよく頑張っていたと思います。ジーナスは多少ボールロストする場面が多かったですが、スペースを埋めるべく献身的に走ったし、
モドリッチも守備に追われる時間が多かったけど、ここぞの場面ではファン・デル・サールを脅かすあわやのシュートも放った辺りは
流石でしたね。交代で入ってきたパラシオスも気合十分で、久しぶりに彼らしい闘志溢れるクラッシャーの姿が見えたのはポジティブな要素。

失点シーンはどちらももったいない。まず1点目。カブールがチチャリートを倒して与えたFKからですが、マークのズレが致命傷に。

空中戦に強くて一番警戒しなければならないヴィディッチにいとも簡単にヘッダー許した時点でアウト。本来はギャラスやカブール、
ベイル辺りが体を密着させて自由にさせないのがセオリーだと思いますが、マークがズレてエコトがケアに行ったものの間に合わず
吹っ飛ばされてねじ込まれてしまいました。攻められながらも度集中して守れていただけにセットプレーでの失点は惜しかったですね。

そして、例の2点目。最初はリプレー映像が切り変わったら既にナニが舌出して喜んでたので、何がなんやらという感じでした。
で、改めてリプレー映像で確認、その後も何度もハイライトで確認してみてようやく事の全要が理解出来ましたが、なんともお粗末。
ザックリ言えば、ナニは自らの突破でPKを主張、しかし判定はノー。ナニはその時点でボールを手で抱え込む(ハンド→主審は見逃す)、

ナニのハンドで当然プレーが切れてると思いこんだゴメスがボールを置いてプレーを再開しようとしたら、ナニに奪われてゴールと。
ナニのハンドを見逃して(あるいは意図的に流して)プレーを切らなかった主審の判断はいただけないし、誤解を生んで当然の所作。
しかし、「当然ナニのハンドでインプレーでは無い」とセルフジャッジをしてしまったゴメスのミスになっちゃうでしょうね。
でも、気の毒だよな。あれは。誰だってハンドでプレーが途切れてるって判断するよ。マンUの選手だってそう思ってたはずだし。
ただ一人だけ違う神経の持ち主だったのがナニというだけで(苦笑)主審が笛を吹いていない以上、ルール上は問題無いわけだし、
ゴメスの不注意と言われれば確かに反論の余地は無いんでしょうが、あれはあまりにも汚いっすわ、ナニさん。正々堂々戦おうぜ!
あのフェアプレーの精神のかけらも見当たらないゴールであれだけ喜べる図太さはある意味では尊敬に値するとは思います(棒読み)

当然、トッテナムは猛抗議。そりゃ、そうだ。いけいけ。ゴールしてから旗をあげてる副審の謎の行為にも7人がかりで詰め寄る。

だが、プライドの高いクラッテンバーグに何を言っても無駄。しまいには抗議したモドリッチにイエローまで出る始末。
まぁ、キーンが退いた以降はモドリッチがゲームキャプテンだったわけで、本来であれば抗議が認められるのは彼だけですから、
仕方ないといえば仕方ない。詰め寄った面々を代表して彼が責任をかぶっただけで。むしろ、普段は温厚で、感情を表に出さない
モドリッチがチームメートの先頭に立って抗議してる姿には胸を打たれたな。ゴメスは悪く無いと。誰よりも仲間を想う彼らしい姿。
一番熱くなってたのはベイルでしたが(笑)そんで、最初は抗議に走る面々を仲裁してたはずのエコトもいつのまにかその輪の中に
加わってるという(爆笑)こういう意表を突いた行動が彼の持ち味ではあるな、うん。結局、判定は覆るはずもなく0-2となってしまう。

正直、試合内容からも考えてもこの判定が試合の結果に影響した可能性は低い。これが無くても0-1だっただろうとは思います。
でもね、なんだかんだで1点差だったわけでね。差が1点なら最後の最後まで何が起こるか解らないのがフットボールってもんですよ。
何らかの紛れがあってポロリと入っちゃう可能性も否定は出来ないわけで、そういう可能性が誤審絡みで潰えてしまったのは残念無念。
別に敗戦の言い訳にする気は毛頭ないし、一瞬の隙を突かれたトッテナムにも非はあります。でも、後味が悪かったですよね。
クラッテンバーグもね、融通が利かないというか、常識で物事考えて欲しいとは思うよね。ハンドを流したというなら判断ミスだし、
ハンドが見えて無かったのならば誤審なわけで。副審も含めてだけど。せっかくのゲームを台無しにされるとたまらんですから。
まぁ、トッテナムも判定で救われる事もあるし(事実今季は何度も救われてる)これも含めて、フットボールという事なんですけども。

今日のGood モドリッチ。劣勢の中で守備においてはハードワークし、攻撃ではあわやゴールの場面も作った。
今日のBad  ゴメス。彼を責めるのはかわいそうだけど、こういう事も起こり得る。隙を作った彼にも非はある。

| マッチレポート | comments:16 | TOP↑

| PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。