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【COLUMN】 08/09シーズン総括~後編・「反攻」~

岐路
最下位に沈むクラブの再建を託されたレドナップの招聘には内外から賛否両論が巻き起こった。
前年もシーズン途中でセビージャからラモスを半ば「強奪」した経緯があり、二年連続か・・・と。
当然、ポーツマスもFAカップ制覇に導き、安定した戦いを続けていた指揮官の放出に難色を示した。
しかし、結局は£500万の補償金を支払う事で決着。ポーツマスは深刻な財政危機にあり選択の余地は無かった。
褒められる手法では無いものの、結果的にはこの時の決断がターニングポイントになった。
レドナップは就任して早々、崩れたチームを立て直す為、さっそく改革に着手。
システムは1トップ下に、モドリッチを置く4-4-1-1に。ベントリーを右サイドに固定し、ハドルストンを重用した。
レドナップ体制初戦のボルトンに2-0で快勝すると、アーセナルとのノースロンドンダービーは4-4の激闘、
続くリバプール戦も終了間際のパブリュチェンコのゴールで競り勝つと、続くマンC戦も勝利。
ここまで未勝利だったチームが直後の4戦で3勝1分けと息を吹き返した。

この頃、メディアで盛んに叫ばれていた一つの言葉がある。
「ハリー・マジック」
就任早々にいきなり結果を立て続けに出した指揮官を、まるで魔法使いのようにもてはやした。
しかし、レドナップはマジックなんて持ち合わせていない。事実、年内は勝ったり負けたりの不安定な時期が続いた。
クリスマスを迎えても、クラブは未だ降格圏の真っ只中。当然、楽観出来るような状況では無かった。

それでも出口の見えない闇に確実に光が射したのも確か。マジックなんていう不可思議なものによってではなく。
レドナップが施した策は至ってシンプル。適材適所に選手を配置し、シンプルにボールを動かすスタイル。
サイドバックの攻撃参加を封印し、守備第一。ラインも上げ過ぎず、ボールを奪えば、まずモドリッチを探す。
選手それぞれの役割を明確化し、何が出来て、何が出来ないかをきちんと見極める。
何より一番大きかったのが、選手とのコミュニケーションを密にし、自信を植え付けたこと。「お前らは出来る」・・・と。
年も暮れに差し掛かる頃、チームは本来の自信を少しづつ取り戻し、全体の動きは明らかに良化していた。

復帰
冬の移籍市場が開き、レドナップはチームに足りない部分を補う為に積極的に動いた。
クラブも財布の紐を締める考えをしぶしぶ変更し、降格危機を脱する為に大盤振る舞いを許可。
ウィガンから中盤の潰し役パラシオスを、チェルシーからは不安定なゴメスの競争相手にクディチーニを獲得。
そして、移籍市場で巧みな手腕を発揮してきたレドナップの真骨頂とも言える移籍劇を成立させる。
昨冬に放出したデフォーを1年で、夏に放出したシンボンダ、キーンを半年で買い戻した。

元所属選手の3人を含む5選手を総額£4000万強を使う大補強。
これにも賛否両論が巻き起こったが、そもそもデフォーはレドナップがポーツマスへと引き抜いた愛弟子。
キーン、シンボンダも前体制主導で放出したもので、レドナップが必要と感じたから戻したに過ぎない。
クラブの補強政策の一貫性の無さという落ち度はあるが、出戻りさせることに批判される言われは無い。
事実、復帰後すぐに主将に抜擢されたキーンはキャプテンシーと勝負強さで5ゴールを積み重ねた。
デフォーも骨折というアクシデントで離脱を余儀なくされたが復帰後4ゴールを挙げている。
ゴメスの復調に一役買ったクディチーニ、中盤での守備力増に貢献したパラシオス共々、成功の補強だった。

反攻
年が明け、2009年に入ってからのトッテナムは見違えるようなチームに変貌を遂げていった。
序盤戦で不安定なパフォーマンスに終始していたゴメス、アス-エコトが成長し守備が安定した。
モドリッチはプレミアリーグにも順応し、小柄ながらフィジカルコンタクトを恐れずに持ち味を出し始めた。
レノンはベントリーからポジションを奪うと、圧倒的なスピードに加えて課題だったクロスがほんの少し向上、
過去最高のパフォーマンスを維持し攻撃開始の合図となる活躍を披露した。
ベント、パブリュチェンコは新加入選手の影響で出番が減る中で奮闘し、数々のゴールでチームを救った。
ジーナス、ウッドゲート、キング、チョルルカはシーズン通して安定した働きは頼もしかった。

UEFACUPはチーム状況を加味して若手主体で臨み「捨てた」ものの、カーリングカップはファイナルに進出。
延長の末PKで敗れはしたが、気持ちの入った試合は僕らを大いに感動させてくれた。
そして、リーグ戦では降格も覚悟の状況から怒涛の反攻で最終的に8位まで押し上げた。
最終節までヨーロッパリーグ出場権の可能性を残したのはもはや奇跡的とも言えるのではないか。
冬の移籍市場明けの成績だけではビッグ4に次ぐ5位の成績で、中盤~終盤の頑張りは評価したい。
ホーム戦19試合での失点10はクラブのホーム戦シーズン最少失点記録を更新の快挙。
鉄壁の守備から、レノンや前線のスピードを生かしたショートカウンターを武器に勝ち星を重ね、
チェルシーからも勝利を奪ったし、アーセナルとの対戦は2分け、リバプールの2敗のうちの一つはトッテナムだ。
マンU戦の大敗もあったが、ビッグ4相手には2勝2敗4分け。戦力差を考えれば上々の結果だと思う。

最下位低迷~監督交代~怒涛の反攻と色々あったシーズンだった。こんなにも一喜一憂したシーズンは初めてだ。
最後にヨーロッパリーグ出場を逃したのは残念だったが、ポジティブに終われたシーズンだったように思う。
ここから、夏の補強、サマーキャンプ、プレシーズンを経てどのくらいチーム力の底上げが出来るか。
レドナップのチーム作りに期待しつつ、来季の開幕を楽しみに待ちたい。

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